先日の記事のヨモギトリバが羽化したので貼っとくなど。
ヨモギトリバ Hellinsia lienigianus |
日曜日に見かけた虫。
小振りなエビイロカメムシ?と思ったが、鼻先を摘ままれて引っ張られたような?変な印象を覚えたので持ち帰り。カメムシ図鑑を見たら、ヒラタトガリカメムシだと判ったが、分布が石垣島、西表島、中国となっている。!!!?
なんで?と検索してみれば、2013年に山口県で見つかったのを皮切りに九州、四国でも報告があり、最近は関東でも見つかっているそうだ。
温暖化しているし自力で分散した可能性がありそう、なんて思ったりもするのだが、報文では移入と考えられており「国内外来種」とされる。
持ち帰ったので拡大写真。
背面
ヒラタトガリカメムシ Brachymna tenuis |
腹面
ヒラタトガリカメムシ Brachymna tenuis |
頭部拡大
ヒラタトガリカメムシ Brachymna tenuis |
側葉は、中葉を超えて前方で接する、というのが特徴の一つとのこと。
おまけ
頭部を横から。
ヒラタトガリカメムシ Brachymna tenuis |
船の舳先みたいなニュッと伸びた頭部。
あと、トガリヒラタカメムシと言うのもいるので注意が必要。
ではまた
連休最終日に見かけたヨモギの食痕。
矢印の3カ所で葉を袋状に綴り合せて内側から薄皮1枚残して内側を食べている。目についた3個を回収して確認したら、幼虫入りは1個だけだった。
引っ越しする習性があるのやもしれぬ。
幼虫拡大。
ヨモギトリバ終齢幼虫 Hellinsia lienigianus Last inster larva |
体長9.5㎜。
寄生蜂の産卵管が届かないようにするための対策かも?
今朝見たら蛹化していた。
ヨモギトリバ 蛹 Hellinsia lienigianus Pupa |
体長約8.5㎜。
腹端の拡大
鉤状刺毛が多数。第1腹節の気門
腹部の気門は突出していた。
気門が突出する蛹は他にもいて、ミズメイガ亜科やカニクサシダメイガ、チヂミザサクサモグリガも突出している。
ここまで飛び出ているのは初めて見たかも。
なんでかは知らん。
ではまた
昭和の日に見かけたへんてこオーラ?を放つハエ。
とりあえずスマホで遠くから1枚撮ってお散歩ネットで確保。側面
チョウカクハネオレバエの一種 Loxocera sp. |
触角第3節が長大である。
「青{ 」のところは引き出した腹端部。
先の尖った針状の産卵管である。
胸部
チョウカクハネオレバエの一種 Loxocera sp. |
前翅
チョウカクハネオレバエの一種 Loxocera sp. |
顔
チョウカクハネオレバエの一種 Loxocera sp. |
「Notes on the Genus Loxocera MEIGEN (Diptera, Psilidae) from Japan, Sakhalin and the Kuril Islands」
という論文が国会図書館デジタルアーカイブでダウンロードできる。
日本産6種について記載されているのだけど、♂の腹端部で決定するみたいで♀
についてはイマイチ判りにくい。
6種の中ではキョクトウチョウカクハネオレバエLoxocera achaetaが一番近い気がするけど、合っているか判らない。
一昨年の5月にも似たのを撮影だけしている。
5/1に写真1枚撮ったら逃げられた子。
— Acleris(あくれりす) (@Acleris) May 8, 2022
ハネオレバエ科のたぶん Loxocera属の一種 pic.twitter.com/62581JF57c
こちらは逃げられたけど、
ヒトスジチョウカクハネオレバエLoxocera fulviventris
かも知れない。
ご近所にはどうも複数種いるような気がする。
ではまた