2021年8月28日土曜日

ヘビヌカホコリ

今週は初めて見たキノコ、、、、キノコ?

を貼っておしまい。

アラカシの倒木を下から覗いたらいた。

ヘビヌカホコリ Hemitrichia serpula
ネットで以前見かけて、ヘンテコな変形菌だのう、と思ってたやつ。

帰ってから画像を確認したら幼虫が写っていた。

しまった、変形菌食うやつか?と思ったけど

ヘビヌカホコリ Hemitrichia serpula
次の画像では移動しており、その次ではいなくなっていたので、ただの通りすがりの模様。

捕食性のハネカクシとかゴミムシ辺りの幼虫だったのかもしれない。

採ってないので真相は闇の中。。。

近くに白いのもあった。

ヘビヌカホコリ Hemitrichia serpula
白いのは未熟な状態らしい。

右上の筆みたいなのも確か変形菌だったと思う。


ではまた

2021年8月21日土曜日

ウロコチャタテ科の不明種

 盆明けの月曜日、私はこの日まで休みだったのでお散歩へ。

夜のうちは雨だったので、下草はビチョビチョ。

そのおかげかどうか判らないが、真っ昼間にアブラゼミが羽化していた。

最初は羽化失敗して死んじゃってるのかと思った。

が見ているとじわじわ動いている。

夜、雨が降っていたから穴の奥で待機していたのかも?

昼間、セミの穴を覗くとたま~に幼虫と目が合うことがある。

1時間後、翅を伸ばし終わったので離脱。

1時間も見てたのか。暇人か。

ヒスイ色の翅脈が何とも言えず。

ここら辺はツイッターに貼ったので置いといて。


天気が悪いのでこれ以外はあまり虫もおらず。

谷筋のいつもコケガの幼虫とかがいる木の幹で、

小さいキジラミみたいな虫を吸虫管で吸って帰った。

次の日、実体顕微鏡で覗いてみるとあら不思議、

見たことない虫がいた。

ウロコチャタテ科の1種
Amphientomidae Gen. sp.
毛が鱗片になっている小蛾みたいなチャタテムシである。

斜めから

ウロコチャタテ科の1種
Amphientomidae Gen. sp.
見たことない翅の模様である。

図鑑見ても載っているはずもなく、、

ネットをざっと検索してもほとんど判らず。

唯一見つけたのが以下のサイト。

「淡路島の生き物たち3」の以下のページ。

「庭・野山 その他の昆虫(5)」

ここに、まるきり同じ種類が載っていたが

結局不明種であった。


20年以上同じところを歩いているのにまだ不明種が採れる。

おまけ、顔

つるんぺたんとした顔。

複眼には縞模様がある。


ではまた。

2021年8月14日土曜日

ヨツスジトラカミキリの交尾器とか跗節の毛とか

虫枯れの季節である。

普通種からナントかネタをヒネクリ出すの回。

ツイッターに投稿したヨツスジトラカミキリ↓

別の場所でも交尾ペアがいたのでワンペア確保。

せっかくなので交尾器を観察。

ヨツスジトラカミキリ
Chlorophorus quinquefasciatus
female genitalia

産卵管が案外長い。

右下の丸いのが貯精嚢。

外敵に食べられないように枯れ木の隙間の奥に産卵するためであろう。


♂交尾器

ヨツスジトラカミキリ
Chlorophorus quinquefasciatus
male genitalia

内袋を反転した♂交尾器

ヨツスジトラカミキリ
Chlorophorus quinquefasciatus
male genitalia
内袋の拡大
ヨツスジトラカミキリ
Chlorophorus quinquefasciatus
male genitalia

カミキリ交尾器の内袋って単純な膜質と思っていたけど、

本種には何やらいろんな硬化部が見られた。

サメの歯状の刺が基部に対と糸ノコ状の棘列が4本。

反転しながら確実に挿入する仕組みのよう。

ただ、オサムシや蛾などで♂と♀で錠と鍵のように袋の形状が複雑になっているわけではないようだ。

でも種類ごとに刺の数や形が違うだろうから、興味のある方は調べてみるのも良いだろう。


ついでに跗節。

ヨツスジトラカミキリ
Chlorophorus quinquefasciatus

左が♂で右が♀。

若干♂の跗節が幅広に見える。

矢印の位置の跗節を拡大。

スケールは0.01mm。

さらに拡大。

スケールは0.0025mm。

同じスケールで別の場所。

毛の先端は葉片状に拡がって、さらに細かい毛が生えているようだ。

有名になったヤモリの足指と同じように、ファンデルワ-ルス力のくっつきパワーを利用しているのだろうか。


細かいところまで見ていくと、普通種でもタノシイね。


ではまた

2021年8月7日土曜日

イシアブの1種 Choerades sp.

 今週も見た虫貼るだけ。

8月最初の日曜日。

外を歩いたら意識が朦朧とする季節。

空調ベストをお散歩に初導入して

割りと意識がはっきりしながら歩く。

でも、虫も暑いのかあまり見かけない。

・・・・・

と、見た記憶のないモノクロのムシヒキアブがいた。

この年になると記憶にないのは当てにならないが、、、確保。

背面

イシアブの1種 Choerades sp.
体長12㎜弱の割りと小型のイシアブだった。

複眼後方と中胸背両肩部に白色微毛域がある。

後は顔面、頬と腹部背板側方に白色の軟毛が生えている。


腹面

側面
口吻は左右に扁平でまっすく。

イシアブの1種 Choerades sp.
イシアブの1種 Choerades sp.
複眼の個眼は正面が大きく、後方は小さくなっている。

大きい方が獲物がよく見えるのかな?

同定なんかは以下のサイトを参考にした。

ムシヒキアブ図鑑 Asilidae in Japan

この属は研究不足で未記載種が多い模様。

今回のは♀なので余計に訳判らんという。。。

判らんけど、当地では初見の種だった。


同属別種のイシアブは以前、旧ブログで紹介している。

insectmoth.hatenablog.com

こっちは褐色の毛が生えているが、やっぱりまだ学名未決定種のよう。


ではまた