2018年7月28日土曜日

クロスジツマオレガの爪折れ


今週も簡素な更新。。。
7月22日のお散歩中、顔めがけて虫が飛んできた。
あれっ?どっか行った?
と老眼鏡に何か付いてる感じ?
外して見ると、
老眼鏡の内側に止まってた。
これはツイッターに貼ったスマホ画像。

ココ以降はデジカメの画像。
クロスジツマオレガ Erechthias atririvis
ヒロズコガ科 Tineidae のツマオレガ亜科 Erechthiinae に属する。
なんでツマオレガかと言うと、上から見るとよく判る。
クロスジツマオレガ Erechthias atririvis
翅の先端(つま先)が折れたように曲がっているためである。
理由は知らない。趣味だろう(ウソ)。

幼虫は枯れ木の樹皮下で見ることができる。

おまけ
頭部拡大

ヒロズコガ科の特徴のひとつに下唇鬚(かしんしゅ) に剛毛が生える、と言うのがある。

ではまた

2018年7月21日土曜日

撫で肩のハネナシセスジナガキマワリ

暑くてダラダラ散歩しているからか、適当な虫が見つからない。。。
ちょっと前の画像から。
ハネナシセスジナガキマワリ
 Strongylium marseuli
7月8日に足元を歩いていたやつ。
よく見るセスジナガキマワリと比べて上翅肩部の発達が悪く、撫で肩である。
裏側
ハネナシセスジナガキマワリ
 Strongylium marseuli
体長は11mmくらい。
頭部下面

ハネナシと言うが上翅は普通にあるので後翅が無いという意味であろう。

上翅を開けて確認。
あるにはあるが、絶対飛べんやろ、と言える短い後翅。
飛べないから飛翔筋を納める胸部が発達せず撫で肩に見えるのでしょうね。

ではまた

2018年7月14日土曜日

目ン玉つながり

大雨で各地に被害が出てますな。
お散歩コースの砂防堰堤も穴が詰まって砂が満杯。
下流側に石積んで2畳ほどの池を作っていたけど埋まってしもうた。。。
涼しくなったら何とかしようかしらね。。。

虫の方はちょっと前の画像から。
6月最後の日曜日、よく見るカシルリオトシブミと色合いの違うのがいたので確保。
ナラルリオトシブミ Euops konoi
別種だった。
複眼が大きく、左右でくっついている、のが本種の特徴。
おまえはハエか。

腹面
ナラルリオトシブミ Euops konoi
腹面のくぼんだ部分の周囲に毛が生えているのも本種の特徴だそうな。

顔の拡大。

ではまた

2018年7月7日土曜日

ゴマダラノコメキバガの巣

今年の七夕さんは大雨でさんざんである。
最近の虫にこれと言ったものがいないので
今年飼育したいもむしから1枚。

4月22日のお散歩で見掛けた巣。
コナラの葉を綴り合わせた巣で、
丸い小窓がたくさん開いているのが特徴的。
幼虫は頭部も含めて全体黄白色だったが画像はなし。
そのままフィルムケースに入れておいたら
5月8日に羽化してきた。
ゴマダラノコメキバガ Faristenia quercivora
白黒マダラのちょっと地味な子である。

下唇鬚の第2節(矢印)は突出した大きな毛束を生じ、
先端部は白色で下半は黒色に茶色の鱗粉を散布。

展翅中の図
ゴマダラノコメキバガ Faristenia quercivora
羽化後の蛹殻と終齢幼虫の脱皮殻
蛹は全体に微毛を生じる。

蛹の腹端腹面
腹面(上側)の鉤状刺毛は多数。

図鑑によると既知の食樹はアラカシ、モンゴリナラ、コナラ、アベマキ、クヌギなどのブナ科。おそらく年2回の発生。
そういやアラカシでも穴開きの巣を見た記憶がある。

おまけ
フィルムケースの内側にくっついている蛹。

ではまた