しばらく前のツイート。
ホコリタケの中にはシバンムシの仲間とか専門の虫が潜んでいるので
ひと月後の11月4日に持ち帰ってみた。
煙のような胞子が出るので換気扇のもとで篩い分け。
なんかノミバエ科の1種がわらわら出てきた。
翅脈
ノミバエ科というのは翅脈が独特なのですぐ判る。
一緒に蛹の殻も多数出てきたのでホコリタケで発生したものと思う。
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ノミバエ科の囲蛹殻 |
ノミバエ科は終齢幼虫の皮膚が硬化してその中で蛹化する。
羽化するときは頭部が外れて胸部背面が観音開きになって出てくる。
再現するとこんな感じ。
クリオネじゃないよ。
囲蛹と幼虫の違いは前胸気門が角状に飛びだすところ。
こういう角の出る囲蛹は他にも見られ、例えばアリスアブもそうだったはず。
ノミバエって外観の違いが少なそうで種までたどれる気がしない。
一応♂の腹端部はこんな。
ノミバエって下水や野菜くずの腐ったのから出てくる種類もいるし、
キノコに付くのもいるとは知らなかった。
以前、ハキリバチの巣から出てくるのも見たことある。
これは労働寄生になるのかな。
あと話に聞いただけだけど、アリに寄生して最後に首をチョン切って頭部を落とし、
その中から羽化してくる種類もいるそうな。
お散歩コースで他には、、、2015年の11月、
こんな石垣の陰にあるツリガネヒメグモの1種の古巣を持ち帰ったら、
ノミバエがいっぱい詰まっていたことがあった。
ただし囲蛹殻とか生息痕を見た記憶が無いので単に集合してただけかも?
あと、旧ブログでは土壌性の巻き貝に捕食寄生してるやつとか、↓
「黒い角」
上のは上司によるとすべて
Megaselia属の1種らしい。
世界に1000種以上いるとのこと。
ものすごく適応放散してますな。
ほかに何やってるか判らないけど、無翅のノミバエとか。↓
「手持ちの材料で何かやってみよう」
腐葉土篩ったらたまに見るけど、無翅なのは全て♀。
♂が交尾しながら飛んで運んでるところを想像してる。
ではまた