2022年1月29日土曜日

ヒサゴナガカメムシとゴトウヒサゴナガカメムシ

今週は採った虫貼るだけ。

倒木の枝に溜まった枯れ葉を叩いたら落ちてきた。

2022年1月23日、神戸市
ヒサゴナガカメムシ Neomizaldus lewisi
南部鉄器みたいな質感のカメムシである。

見にくいが腹部にアンテナみたいな長い毛が生えている。

腹面

ヒサゴナガカメムシ Neomizaldus lewisi
前脚基節の後ろのゴミはコナダニ類のヒポプス。

腹部の基部にチクビみたいな突起。さすが♀??


本種の近縁にゴトウヒサゴナガカメムシというのがいる。

過去写真を引っ張り出して並べておきます。

縮尺が異なるのでスケールを見てな。

ゴトウヒサゴナガカメムシは2006年10月22日の採集品。

ゴトウの小楯板は台形に張り出すことで区別できる。

体長も一回り小さい。

ヒサゴナガカメムシの小楯板は普通に逆三角形。

腹面

ゴトウヒサゴナガカメムシ Mizaldus gotoi
なにぶん15年前のことなのでどうやって採ったか覚えていない。

小楯板あたりの拡大。

ゴトウヒサゴナガカメムシ Mizaldus gotoi

ではまた

2022年1月22日土曜日

ナゾ卵その後

ネタを仕入れられなかったので、先週のタチツボスミレのその後。

なにやら赤い複眼らしきものが透けて見えるように。

葉っぱの縁がカビてきたので孵化まで持つかどうか、、、?

この手の卵は乾燥すると死んでしまいそうなので悩ましいところ。


コレとは別に全体に赤っぽい卵があるので表皮を捲ってみた。

白っぽい老廃物らしきものがあるような?

取り出して透かすと、、

蛹である。

左が頭部で複眼と3個の単眼がかろうじて判るくらい。

寄生蜂のようだ。

タマゴコバチの仲間かなぁ?

この蛹はちょっと目を離した隙に萎びてしまった。

まだ葉っぱに埋まっているのがあるけれど、

状況は厳しい。

2022年1月29日追記

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1月24日に寄主の孵化を確認

ヨコバイの一種でした。

最初に見たとき白っぽいヒメヨコバイがいたのでその卵かも知れない。

ヨコバイの飼育はちょっとパス。

寄生蜂はカビてきたのでダメそうである。

羽化しても同定は無理だし。.

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ではまた

2022年1月15日土曜日

タチツボスミレのナゾ卵

ネタがなさ過ぎるので、、、

訳わからんものを貼って今週はお茶濁す。

谷筋の湿った場所に生えていたタチツボスミレ。

2022年1月9日
何か汁を吸われたような食痕を発見。


裏返すと何かが埋まっているような。


持ち帰ってちょっと拡大。
0.4mmほどの楕円形の膨らみが見えるのだけど、撮影技術のなさがイヤになる。。

葉っぱの中に卵が産み付けられているようだ。

ハダニかなんかの食痕だと思ったけれど違うようだ。

葉っぱの中に卵を産み付ける生き物ってなんだろ?

こんな時期に。

ヒメヨコバイとか?


孵化したら目くらいは判ると思うのでまた記事にします。


ではまた

2022年1月8日土曜日

オニハエヤドリタケ?

正月2日のお散歩で見かけた変なもの。

オニハエヤドリタケ?Ophiocordyceps sp.

頭が取れたキンバエ類の胸部からキノコが生えている。

ハエカビにやられて体が膨らんだハエはよく見かけるが、こちらは冬虫夏草。

冬は虫の姿で夏にキノコに変わるから冬虫夏草と呼ばれるが、すでにキノコが生えている。

帰ってから調べたら、画像のは未熟な状態で夏になると先端が膨らんで子嚢殻ができて成熟するらしい。

双翅目に発生するハエヤドリタケには複数の種類があって、キンバエ類の成虫に生えるものはオニハエヤドリタケになるみたいだけれど、図鑑では学名未決定種のようだ。

というわけで正月早々初見の生き物に出会えましたまる


ではまた

2022年1月1日土曜日

2022年、本年も宜しくお願いします。

旧ブログの2005年スタートから数えて約17年。

長生きな部類のブログになっただろうか。

神戸の生き物限定でネタ切れせずに良く持つものであるな。

今年も週1更新は堅持するつもり。

さて、干支のトラにちなんだいもむしを過去画像から。

トビイロトラSarbanissa subflava 幼虫
ブドウ科につく虫でツタにいた。

2014年5月6日撮影。

上についてるちっこい幼虫は別種の

ルリイロスカシクロバ Illiberis consimilis のいもむし。

こちらもツタやノブドウにつく。


ではまた