ヒメガガンボの一種 Discobola sp. |
ヒメガガンボの一種 Discobola sp. |
ヒメガガンボの一種 Discobola sp. |
ヒメガガンボの一種 Discobola sp. |
日曜日はあいにくの雨。。
クリの葉裏にハエの群れ。
2023年6月11日
ニセケバエ科の1種 Scatopsidae gen.sp. |
と言うことで、今回のもRhegmoclema属の1種のようである。近所だし。
日本昆虫目録のニセケバエ科では5属6種類の記録があるが、Rhegmoclema属はその中に入っていない。
研究者の少ない地味なグループなのでよくあることとしよう。
と言うのもアレなので、?付きにしておこう。
顔面
ニセケバエ科の1種 Rhegmoclema sp.? |
前翅
ニセケバエ科の1種 Rhegmoclema sp.? |
透化処理した頭部
ニセケバエ科の1種 Rhegmoclema sp.? |
第7腹節
ニセケバエ科の1種 Rhegmoclema sp.? |
♂交尾器
ニセケバエ科の1種 Rhegmoclema sp.? |
ニセケバエ科の1種 Rhegmoclema sp.? |
初めて知った器官である。
平均棍(へいきんこん;halter,複数形はhalteres)
双翅目は後翅が縮小しており「平均棍」と呼ばれる。♀交尾器
ニセケバエ科の1種 Rhegmoclema sp.? |
いつもはこんな感じで不明種いた、で終わっているけど
ちょうどもらい物で名前が判るのがあったので貼っておく。
大阪府下の街中で採れたものとしてテープに挟まれた状態でやってきた。
ナガサキニセケバエ Coboldia fuscipes |
頭部
ナガサキニセケバエ Coboldia fuscipes |
前翅
ナガサキニセケバエ Coboldia fuscipes |
M1脈は基部で消失せずM2脈とつながっている。
第7腹節
ナガサキニセケバエ Coboldia fuscipes |
腹板には小さな切れ込み。
♂交尾器
ナガサキニセケバエ Coboldia fuscipes |
細長いゼンマイ状のペニス。
Sperm pump は似たような形。
平均棍
ナガサキニセケバエ Coboldia fuscipes |
外見はほぼ一緒なのに、
拡大してみるとずいぶん違いがあって面白い。
ではまた
ブログに未紹介で名前の判るのをお散歩写真から探したらちっちゃくて黒い虫になっちゃった。
ヒメツヤツチカメムシ Chilocoris nigricans |
体長4㎜弱。
日本原色カメムシ図鑑(全国農村教育協会編)の1巻では学名が、
Chilocoris piceus になっているが誤同定。
同図鑑の3巻で Chilocoris nigricans に修正されている。
背面
ヒメツヤツチカメムシ Chilocoris nigricans |
特徴はツヤのある体と前胸を前後に区切る点刻列、頭部前縁に短棘列を持つこと。
腹面
ヒメツヤツチカメムシ Chilocoris nigricans |
頭部拡大
ヒメツヤツチカメムシ Chilocoris nigricans |
中葉は前縁に届いていないようだから、実質頭部前縁に12本短棘列が並んでることになる。
同じようなチビ助で短棘列がない種類は以前紹介している↓
「チャイロツヤツチカメムシ」←クリックで記事に飛びます。
おまけ
臭腺域の拡大
ヒメツヤツチカメムシ Chilocoris nigricans |
ではまた
日曜日のお散歩で見かけたハチ。
ホソアシナガバチ的なハチが何かをもむもむ食べていた。
トガリハチガタハバチ ♀ Tenthredo smithii |
犠牲者は、翅の残骸から見てプライアシリアゲのよう。
ハバチの仲間は、蛾みたいに卵巣が成熟した状態で羽化するタイプではないので割と肉食性が強く、他の昆虫を捕食している場面を見ることが多い。成虫になってから卵巣を成熟させるのだろう。
タイトルに2を入れたのは、旧ブログでハチガタハバチを紹介済みだから。↓
ハチなのにハチガタとはこれ如何に?
2種の区別点は触角全体が褐色なのがハチガタハバチで、触角基部と先端数節が淡黄色になるのがトガリハチガタハバチ。
ハチガタハバチは2・3年に1回見掛けるが、トガリハチガタハバチは初めて見るので確保した。
以下死体画像。
背面
トガリハチガタハバチ ♀ Tenthredo smithii |
腹面
トガリハチガタハバチ ♀ Tenthredo smithii |
トガリハチガタハバチ ♀ Tenthredo smithii |
ハチガタハバチは尖らずに丸く隆起する。
翅
顔
トガリハチガタハバチ ♀ Tenthredo smithii |
上唇は丸い。
大顎も「肉食です!」って感じ。
おまけ。鞘から引き出した産卵管
本種の寄主植物は、ヤマホトトギス、ササユリ、ウバユリ、シオデ、サルトリイバラとのこと。ハチガタハバチはサルトリイバラのほか、シオデ類につくそうだ。
食草が重複してるけど、幼虫で区別可能なのだろうか?
ではまた