2023年6月3日土曜日

ハチのまねをするハチ2・・・トガリハチガタハバチ

日曜日のお散歩で見かけたハチ。

ホソアシナガバチ的なハチが何かをもむもむ食べていた。

トガリハチガタハバチ ♀
Tenthredo smithii
よく見たらハバチであった。

犠牲者は、翅の残骸から見てプライアシリアゲのよう。

ハバチの仲間は、蛾みたいに卵巣が成熟した状態で羽化するタイプではないので割と肉食性が強く、他の昆虫を捕食している場面を見ることが多い。成虫になってから卵巣を成熟させるのだろう。

タイトルに2を入れたのは、旧ブログでハチガタハバチを紹介済みだから。↓

insectmoth.hatenablog.com

ハチなのにハチガタとはこれ如何に?

2種の区別点は触角全体が褐色なのがハチガタハバチで、触角基部と先端数節が淡黄色になるのがトガリハチガタハバチ。

ハチガタハバチは2・3年に1回見掛けるが、トガリハチガタハバチは初めて見るので確保した。

以下死体画像。

背面

トガリハチガタハバチ ♀
Tenthredo smithii
死体になるとアシナガバチには見えない。

腹面

トガリハチガタハバチ ♀
Tenthredo smithii
頭胸部側面
トガリハチガタハバチ ♀
Tenthredo smithii
矢印の中胸小盾板と、他に中胸前側板側面がピラミッド状に隆起するのが本種の特徴である。

ハチガタハバチは尖らずに丸く隆起する。


トガリハチガタハバチ ♀
Tenthredo smithii
頭盾前縁は凹型にくぼむ。

上唇は丸い。

大顎も「肉食です!」って感じ。


おまけ。鞘から引き出した産卵管

本種の寄主植物は、ヤマホトトギス、ササユリ、ウバユリ、シオデ、サルトリイバラとのこと。

ハチガタハバチはサルトリイバラのほか、シオデ類につくそうだ。

食草が重複してるけど、幼虫で区別可能なのだろうか?


ではまた

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