2019年7月27日土曜日

ルリナガスネトビハムシ

お散歩コースに生えてるイヌホウズキに
先々週にはニジュウヤホシテントウがいた。

次の日曜日に新たに参戦していた虫。
ルリナガスネトビハムシ Psylliodes brettinghami
日陰なのでストロボ使ったら色が出ない。。
持ち帰って撮りなおしてみた。
ルリナガスネトビハムシ Psylliodes brettinghami
後脚
附節の付け根より脛節がずいぶんはみ出している。
効率よくジャンプするためでしょうね。
ギザギザもあってグリップも完璧。

ではまた

2019年7月20日土曜日

ヒメダルマカメムシの♀

さてと、今週も貼るだけ。
海の日は雨上がり。
モチノキだったと思うけど、幹にいたチビコイのをツイート。
すぐに鶉氏からヒメダルマカメムシの♀ですね。とレス。

ルーペ越しのスマホ画像で同定していただく。
ありがたやありがたや。

ヒメダルマカメムシはカメムシ図鑑2巻で♂だけ図示されている。
♀の画像は明石のおちゃたてむしさんがそれはもう美しい写真をあげられている。

なのでもういいかな?と思ったけど、
そんなこと言っていたら貼る虫がいなくなるので
持ち帰って撮りなおしたものを貼っておきます。

背面
ヒメダルマカメムシ Isometopus hananoi
生きてるときは翅端をすぼめているのでこれよりちょっと小さめに見える。
前胸?に横線があるので小盾板との境が判りにくい。
ルビー色の単眼は複眼にほぼ接する。
カスミカメムシ科だけど、例外的にダルマカメムシ亜科は単眼を持つ。

腹面
ヒメダルマカメムシ Isometopus hananoi ♀
ゴミだらけ。すまぬ。
産卵管が腹部の付け根から始まっているように見える。
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こんな感じで腹面は圧縮されてるみたい。

ではまた

2019年7月13日土曜日

エグリカブトショウジョウバエ

仕事終わりにチョロッと更新とかしているんだけど、
最近仕事が終わらない、ので貼るだけ更新。

日曜日、倒木の裏側に止まっていたハエ。
 エグリカブトショウジョウバエ Stegana nigrithorax 
翅をすぼめて静止しているところは、シマバエ科の Steganopsis属に似ているがショウジョウバエ科である。

ショウジョウバエ科 Drosophilidae
カブトショウジョウバエ亜科 Steganinae
カブトショウジョウバエ族 Steganini  に属する。

以下のサイトでいろいろ論文が見れるので調べてみた。
「日本ショウジョウバエデータベース(JDD)」
交尾器が一番似ているのがエグリカブトショウジョウバエでした。

以下標本画像。
背面
エグリカブトショウジョウバエ Stegana nigrithorax 

腹面
エグリカブトショウジョウバエ Stegana nigrithorax 
口器周辺と胸部下面は真っ白。

側面
エグリカブトショウジョウバエ Stegana nigrithorax 
胸部側面の黒い帯が目立つ。種小名はこれから来てるのかな?
脚も膝周辺が黒い。

前翅
全体に煤けており、前縁が濃色。

正面顔
複眼中央に白っぽい帯が入る。

腹端部
♂でした。解剖したら論文で絵合わせできるじゃないか。

Surstylus (把握器?)

Phallic organs (挿入器?)
いちおう、この形態でエグリカブトに決めてみた。

ではまた

2019年7月6日土曜日

キマダラヒロクチバエのなる木とカシコスカシバ

日曜日はナカナカの雨でブログネタの仕入れはなし。
その前の日曜日から1枚。
キマダラヒロクチバエ Neohemigaster sp. 
稜線のアラカシにハエがたくさんいた。
このアラカシは幹にたくさんの穴があいて所々樹液が染み出していた。
おそらく「ナラ枯れ」で有名なカシノナガキクイだと思う。
これにコナラがやられるとコナラはよく枯れるけど、
アラカシの場合は今のところ枯れているのを見たことがない。
この画像にキマダラヒロクチバエが15個体写っている。
この日はこの木だけで見たのだが、メチャクチャたくさん付いていた。
少なくとも50個体以上はいたと思う。

本種は当地では2015年が初見。
過去の記事↓
「ヒロクチバエ科の1種あらため、キマダラヒロクチバエの1種」

こんなに見たのは今回が初めて。

正解(え?クイズやったん?)
右端にも1匹ついてる感じだけど、ピンボケで判断付かず。

コナラのもそうだが、カシノナガキクイの被害で出る樹液って
あまり良い匂いがしない。
コナラのなど、どちらかというとヤニ臭いときがある。
キクイムシに対抗するための樹液とかなのかしら?
このアラカシの匂いも嗅いでみたけど、
ヤニ臭くはないけど、甘酸っぱい匂いもしなかった。

この集団はしかしなんだろう?
カシノナガキクイと関係があるのかしらん?
ナラ枯れの木で繁殖するとか?

とかボーっと見てると、ホソアシナガバチっぽいのが飛んできた。
カシコスカシバ Synanthedon quercus
本種は他のスカシバと違って黒色部も褐色味があり黄色っぽく見えるので判りやすい。
他のスカシバはドロバチ系に擬態しているのが多いが、
こちらはアシナガバチ擬態だと思う。
産卵かと思ったがストロー伸ばしてるので樹液を吸いに来たようだ。

ところでこのキマダラヒロクチバエ、
前に見たのと少し違うな、と思って二つほど摘まんで帰ったが、
どちらも♂だった。
以前の記事は♀だったので、♂の画像を貼っておく。

背面
キマダラヒロクチバエ Neohemigaster sp. ♂
腹部の模様以外はおおむね♀と一緒。

側面
キマダラヒロクチバエ Neohemigaster sp. ♂

腹端
本種の挿入器も螺旋状に丸まって収納されており、割りと長い。

おまけ
正面顔

ほっぺたが下膨れ的な?

ではまた