2019年7月6日土曜日

キマダラヒロクチバエのなる木とカシコスカシバ

日曜日はナカナカの雨でブログネタの仕入れはなし。
その前の日曜日から1枚。
キマダラヒロクチバエ Neohemigaster sp. 
稜線のアラカシにハエがたくさんいた。
このアラカシは幹にたくさんの穴があいて所々樹液が染み出していた。
おそらく「ナラ枯れ」で有名なカシノナガキクイだと思う。
これにコナラがやられるとコナラはよく枯れるけど、
アラカシの場合は今のところ枯れているのを見たことがない。
この画像にキマダラヒロクチバエが15個体写っている。
この日はこの木だけで見たのだが、メチャクチャたくさん付いていた。
少なくとも50個体以上はいたと思う。

本種は当地では2015年が初見。
過去の記事↓
「ヒロクチバエ科の1種あらため、キマダラヒロクチバエの1種」

こんなに見たのは今回が初めて。

正解(え?クイズやったん?)
右端にも1匹ついてる感じだけど、ピンボケで判断付かず。

コナラのもそうだが、カシノナガキクイの被害で出る樹液って
あまり良い匂いがしない。
コナラのなど、どちらかというとヤニ臭いときがある。
キクイムシに対抗するための樹液とかなのかしら?
このアラカシの匂いも嗅いでみたけど、
ヤニ臭くはないけど、甘酸っぱい匂いもしなかった。

この集団はしかしなんだろう?
カシノナガキクイと関係があるのかしらん?
ナラ枯れの木で繁殖するとか?

とかボーっと見てると、ホソアシナガバチっぽいのが飛んできた。
カシコスカシバ Synanthedon quercus
本種は他のスカシバと違って黒色部も褐色味があり黄色っぽく見えるので判りやすい。
他のスカシバはドロバチ系に擬態しているのが多いが、
こちらはアシナガバチ擬態だと思う。
産卵かと思ったがストロー伸ばしてるので樹液を吸いに来たようだ。

ところでこのキマダラヒロクチバエ、
前に見たのと少し違うな、と思って二つほど摘まんで帰ったが、
どちらも♂だった。
以前の記事は♀だったので、♂の画像を貼っておく。

背面
キマダラヒロクチバエ Neohemigaster sp. ♂
腹部の模様以外はおおむね♀と一緒。

側面
キマダラヒロクチバエ Neohemigaster sp. ♂

腹端
本種の挿入器も螺旋状に丸まって収納されており、割りと長い。

おまけ
正面顔

ほっぺたが下膨れ的な?

ではまた

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