今週はワタクシ的初見の蛾。
日曜のお散歩で見かけたハマキガの一種。
採るなら撮るな撮ったら逃げる、の呪いが発動しなかったので無事捕獲。
背面
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| スジキヒメハマキ Neoanathamna negligens |
初見と言いつつ認識していなかっただけかも?
翅の拡大
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| スジキヒメハマキ Neoanathamna negligens |
肛上紋は不明瞭なのが特徴とのこと。
同属他種の肛上紋は3本の明瞭な黒線となる。
肛上紋は下図の丸印のとこ。
ではまた
今年のゴールデンウイークはいつもの日曜日のお散歩以外に最終日にもお散歩行ってきた。
若かりし頃は休みとなれば出掛けっぱなしだったものじゃが、、
さて。
その最終日のお散歩中に
倒木に座ってついったー見ながらぼへっとしていたら
ズボンに見慣れない虫がふたつほど歩いていたので持ち帰り。
流石ゴールデンウイーク
ひとつめはテネラルの潰れたコクゾウムシみたいなヤツ。
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| シュロゾウムシ Derelomus uenoi |
近くにシュロの木生えてるのでそこで発生しているのだろう。
背面
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| シュロゾウムシ Derelomus uenoi |
ふたつめ
とてもちっちゃい。体長3㎜ほど。スマホで撮って、フィルムケースに取り込んでから画像を確認したらオドリバエ系のハエみたい。
オドリバエならネット上に絵解き検索がある。↓
↑pdfファイル直リンク
これによると、
カマアシハシリバエの一種Tachypeza sp. にたどり着いた。
以前はオドリバエ科Empididae でまとまっていたけど、最近の分類では細分化されてこの辺はセダカバエ科Hybotidae になったらしい。
側面
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| カマアシハシリバエの一種 Tachypeza sp. |
オドリバエはすぐこうなる。
翅
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| カマアシハシリバエの一種 Tachypeza sp. |
ではまた
4月最後の日曜日、
おなじみさんを見ながら判らないのを摘まんで帰ってきた。
そのうちのひとつ。
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| コンボウアメバチの一種 Erigorgus sp.? |
強力な検索表(「日本産ヒメバチ上科(膜翅目)の属への検索表」)がネットにあるので検索してみたら、今回は属までは行き着いた。
たぶん合ってると思う。
まだ整理されていない属だそうなので、種類までは判らなかった。
画像ペタペタ
側面
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| コンボウアメバチの一種 Erigorgus sp.? |
翅脈
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| コンボウアメバチの一種 Erigorgus sp.? |
aとbの長さが異なる。
胸部背面
前伸腹節は網目状胸部側面
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| コンボウアメバチの一種 Erigorgus sp.? |
中胸背板は丸く、斜溝がない
後体節第1節
気門は中央より後方にあり柄状後体節
側背板は縦皺によって気門の下で分割されない後脚の爪
解像度が足りねい、、、爪が櫛歯状なのが辛うじて判る
正面顔
顔、ちょい斜めから![]() |
| コンボウアメバチの一種 Erigorgus sp.? |
おまけ
産卵管
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| コンボウアメバチの一種 Erigorgus sp.? |
ではまた
日曜日のお散歩で見かけた交尾中のハバチ。
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| ニホンカブラハバチ Athalia japonica |
成虫はクサギに集まっているのをよく見かける。
なんで集まるんじゃろ?と思ってたら、クサギの毛に含まれるクレロデンドリンという苦み物質を食べて体表に分泌し、防御物質として利用しているとのこと。ほへ~
♀背面
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| ニホンカブラハバチ♀ Athalia japonica |
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| ニホンカブラハバチ♀ Athalia japonica |
各部位の英語表記はこちら
前胸背板 pronotum
中胸背板 mesonotum
中胸盾板 mesoscutum
中胸盾板中葉 median mesoscutal lobe
中胸盾板側葉 lateral mesoscutal lobe
中胸小盾板 mesoscutellum
中胸後背板 mesopostnotum
中胸小盾板後片 mesoscutellar appendage
後胸背板 metanotum
後胸盾板 metascutum
後胸小盾板 metascutellum
後胸後背板 metapostnotum
背粒 cenchrus
腹部第1背板 first abdominal tergum
背粒というのはハバチ類に特有の構造で、出っ張ったボタンのような構造で、翅を畳んだ時に前翅後角がひっかかるようになっている。
うちの近所のカブラハバチ属は4種おり、胸の模様で区別できる。
・中胸小盾板は黒色・・・セグロカブラハバチA.infumata
・中胸小盾板は橙黄色↓
・中胸盾板側葉は前半橙黄色、後半は黒色・・・カブラハバチA.rosae
・中胸盾板側葉は全体橙黄色↓
・腹部第1背板は黒色・・・ニホンカブラハバチA.japonica
・腹部第1背板は橙黄色・・・イヌノフグリハバチA.kashmirensis
この中で、イヌノフグリハバチだけはオオイヌノフグリを食べる変わり者である。
触角
基部から、丸い柄節scape、三角形の梗節pedicel、残りは鞭節flagellomere で、全部で10節ある。ハグロハバチ亜科で触角が10~11節あればカブラハバチ属である。その他の属はすべて9節である。
顔
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| ニホンカブラハバチ♀ Athalia japonica |
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| ニホンカブラハバチ♂ Athalia japonica |
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| ニホンカブラハバチ♂ Athalia japonica |
おまけ
同所で採れた同属別種
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| セグロカブラハバチ♂ Athalia infumata |
ではまた
2017年4月の拙ブログの記事↓
「キモンハバチ」ですが、当時手元の文献で疑問付きながら同定したものでしたが、2020年発行の「日本産ハバチ・キバチ類図鑑」ではシシクキモンハバチであることが判明しました。orz...
この日曜日に摘まんできたハバチ。
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| シシクキモンハバチ Pachyprotasis shishikuensis |
以前ブログで紹介した記憶があったが、最新の図鑑で検索してみると、シシクキモンハバチという書いた覚えのない種に落ちてしまった。
当時の手持ちの文献ではキモンハバチの後腿節に燈赤色部がある、とあったので、細部が少々異なるが変異の範囲内かな?他にいないし、と決定したけど、新図鑑の検索ではキモンハバチの後腿節は黒色になっていた。。
なんてこと、、、
図鑑の検索からシシクキモンハバチの特徴を抜き書き。
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後脚基節は黒色で中央に楕円型の白斑を持つ
後脚の腿節と脛節の一部は燈赤色で跗節2・3・4節は白色
♀は中胸盾板中葉の後方に三角形の白斑を持つ(♂はⅤ字形)
♀の後脚腿節は基部を除き大部分が燈赤色
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♀の後脚腿節が基部を除き黒色であれば、
マライセキモンハバチPachyprotasis malaisei
だそうだ。(検索のみで図と記載はなし)
キモンハバチ属では後脚腿節が燈赤色になる種は他に
モモアカキモンハバチPachyprotasis variegata
がいるが、胸部側面や腹部側面に白色部があり一見して異なる。
図鑑に書かれたシシクキモンハバチ♀の斑紋記載は
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頭部;側頭頂に一対の小紋、複眼前縁下方と下眼縁部、上唇、大顎前面
胸部;中胸盾板中葉後部の三角紋、盾板側葉中央の小紋、小盾板、小盾板後片と後胸小盾板
腹部;第7-9節腹背板の中央
脚部;前脚腿節の先端前面、前脚脛節前面、跗節の下面、後脚基節の楕円紋、後脚転節、後脚第2-5跗節
がそれぞれ黄白色で、他に後脚の腿節と脛節の基半が燈赤色
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と、画像の種と一致しているので今回の同定は大丈夫だと思う。
シシクキモンハバチその他の画像ペタペタ
腹面
頭部と胸部側面斜め顔正面顔![]() |
| シシクキモンハバチ Pachyprotasis shishikuensis |
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| シシクキモンハバチ Pachyprotasis shishikuensis |
合流したり別れたり、横脈かと思えば枝分かれしてしている脈だったりと非常に判りづらい。
この辺りは古い図鑑とはかなり変わっているので注意が必要である。
ではまた
暖かくなってきたので、そろそろかな?
と、気を付けていたら案の定。
長靴にマダニがくっ付いていた。
一応確保。
調べてみたらお散歩コースで初見の6種目のマダニだった。
背面
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| タカサゴチマダニ Haemaphysalis formosensis |
大型動物についてるタカサゴキララマダニとはまた別種。
腹面
顎体部背面顎体部腹面![]() |
| タカサゴチマダニ Haemaphysalis formosensis |
第3節腹面にちっちゃい突起がある。
第4節は淡色で小さいので判りずらい。
チマダニ属の触肢第1節は退化して見えない。
口下片には逆トゲびっしりで刺す気満々である。
脚部の基節にはトゲがあり、基部側に生えるのを内棘、先端側に生えるのを外棘と呼ぶ。
後体部腹面
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| タカサゴチマダニ Haemaphysalis formosensis |
本種の肛門溝はY字形
後体部のぐるりに花彩と呼ばれる模様がある。
表面拡大してみると指紋みたいな小皺がありますな。
「ダニ学の進歩」より本種の特徴を抜粋
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触肢第3節背面に後ろ向きの棘状突起を持たない
触肢第2節の後外角突出はわずかで顎体基部を超えない
触肢第3節腹面に後ろ向きの棘状突起を持つ
背板に側溝を持つ
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ご近所で見かけたマダニ類は旧ブログ含めて以下の記事↓
「ご近所のマダニ」(ヤマトマダニ)
「ご近所のマダニ その2」(キチマダニ)
「ご近所のマダニ その3」(フタトゲチマダニ)
「珍しげな名前」(アカコッコマダニ)
「ご近所のマダニ・・・5種目」(ヤマアラシチマダニ)
ではまた
今週は見た虫貼るだけ
名前も判らない。
だってハネカクシだもの。
3月最後の日曜日、ビロードツリアブなどを見ながら春だねぇ、
でも新顔はいないねぇ、
新顔かどうかも判らんのしかいないねぇ、
とか言いつつ、摘まんできたハネカクシ。
背面
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| コガシラハネカクシの一種 Philonthus sp. ? |
黒バック
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| コガシラハネカクシの一種 Philonthus sp. ? |
頭部背面
頭部腹面
顔も大きめ。
保育社の原色図鑑をパラパラ絵合わせ、、、
アカヒラタコガシラハネカクシPhilonthus macrocephalus というのによく似ていたけど、体長があわない。
かと言って、小顔で瓜実顔なコガシラハネカクシ類にこんな四角い顔の種類が図鑑には他に見当たらない。
日本産ハネカクシ目録にはPhilonthus属は50種以上の記録があるので、これは要するに図鑑に載ってない種類なのだろう。
ということで貼るだけなのでした まる
それとも別属の何か?
腹端引っぱり出してみたら、
メスだった。絶望的。。
ではまた