梅雨明け宣言後の休日は今一つな天気が続いて、とうとう戻り梅雨とか言われだしちゃった。
というわけで?ちょっと前の採集品を上っ面だけ調べてみた。
冬場にマルヒメツヤドロムシを見つけた砂防堰堤(再掲)。
たまに何かいるかな?と貼り付いた落ち葉を捲って見つけた虫。
2022年5月22日
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ニセチビシデムシ Ptomaphagus piccoloi |
体長約2㎜の超小型のチビシデムシ。
保育社の原色図鑑のころはチビシデムシ科Catopidae と独立した科だったけど、現在はタマキノコムシ科のチビシデムシ亜科に格下げになった模様。
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ニセチビシデムシ Ptomaphagus piccoloi
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本種はニセチビシデムシ族Ptomaphagini に含まれるが、その特徴は
上翅に横条があること(斜めだけど)、
中胸腹板に縦隆があること、
前胸背板にも横条があること、
中基節窩は中胸突起で二分されること、
などである。
日本産本族には、
前脚脛節端のみに短棘がある・・・・・ニセチビシデムシ属Ptomaphagus
前脚脛節端から外縁にかけて短棘を櫛状に列生する・・・・・オニニセチビシデムシ属Ptomaphaginus
の2属がおり、今回のはニセチビシデムシ属Ptomaphagusである。
ニセチビシデムシ属は以前は3・4種類いたようだが、現在は2種に整理されたようだ。
ハギニセチビシデムシP.kuntzeni は体長3㎜以上あるので除外すると、今回のはニセチビシデムシになるようだ。
ほんとは交尾器出して見ないとダメだけど、時間が取れなくて暫定の結論である。
ニセチビシデムシの体長は2.5㎜内外とあるので、さらに小さいのが不安材料。。。
もともとのニセチビシデムシに当てられた学名はPtomaphagus sibiricus だけど、日本では♀1個体で記録されたもので、ロシアなどに分布する種類みたいで、日本産を再検討したら別種だった、みたいな話のようだ。
記載には和名の提唱がなかったため、一部界隈では種小名からとって、ピッコロニセチビシデムシと呼んでいるみたいである。
piccoloi は記載した先生がドラゴンボールのファンで、かつイタリア語で小さいという意味があるので付けられたとかなんとからしい。
おまけ 触角
11節あるが、第8節が寸詰まり。
ではまた