2022年7月2日土曜日

ウスマダラオオヒロズコガの交尾器

この間紹介したルリオオキノコの幼虫がいたクジラタケの副産物。

そのまま置いていたら小さな蛾が羽化した。

2022年6月24日
ウスマダラオオヒロズコガ ♂
Morophaga fasciculata
展翅中
ウスマダラオオヒロズコガ 
Morophaga fasciculata
交尾器側面
ウスマダラオオヒロズコガ 
Morophaga fasciculata
本属には近似種が2・3いるため同定には交尾器を見ること、などと図鑑に書いてある。

本種の場合は、矢印に示すようにバルバの側面に長い剛毛が列生することが特徴とのこと。

マダラオオヒロズコガM.formosanaではバルバ腹側に櫛歯があり基部側に独立した棘状突起を一つ持つとのこと。

ちょっと後に♀も羽化した。

2022年6月27日
ウスマダラオオヒロズコガ ♀
Morophaga fasciculata
展翅
ウスマダラオオヒロズコガ ♀
Morophaga fasciculata
♀は卵を持ってるのでぽっちゃりしてる。

触角は糸状、♂は各節に毛束を備える。

交尾器腹面

ウスマダラオオヒロズコガ ♀
Morophaga fasciculata
幼虫はクジラタケの内部にトンネルを掘って隠れている。

蛹室は表面近くにあり、羽化の際に蛹がうにょうにょしながら頭を出して羽化するようだ。

蛹殻と終齢幼虫の残骸

ウスマダラオオヒロズコガ ♀
Morophaga fasciculata
幼虫頭部破片の拡大
ウスマダラオオヒロズコガ ♀
Morophaga fasciculata
大顎の歯に特徴があるかも。

6月15日にクジラタケを少し解したときに幼虫を見ている。

中齢くらいだと思う。

バタバタしていたので途中経過が見れてない。

他に蛾は羽化してないのでたぶん本種の幼虫。

腹脚

前後につぶれた単列環状の鉤爪。


ではまた

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