2022年6月18日土曜日

ルリオオキノコの幼虫

そういえば普通種なのに幼虫見たことないな、な虫の話。

2022年6月5日

倒れたコナラに生えたクジラタケとおぼしきキノコに新しい食痕を見つけたので二つほど持ち帰った。

表面上は何も見えなかったけれど、ビニール袋に密閉して翌日見ると、這い出してきたものがいる。酸欠で苦しかったのやも。
ゴミムシダマシ科の幼虫にしては白くてムチムチしてる。
通気口のあるタッパーに移して一日経ったら姿が見えなくなった。
やわやわな感じからして、基本、潜り込んで生活しているのだろう。

で、10日もしないうちに成虫が出てきた。
ルリオオキノコ Aulacochilus sibiricus 

オオキノコムシ科ではアカハバビロオオキノコと並ぶ2大普通種のルリオオキノコであった。
アカハバビロオオキノコの幼虫はキノコの表面を這っているのでよく見かける。

画像を探したが、エラい昔に撮ったのしかなかった。↓
アカハバビロオオキノコ Neotriplax lewisii 幼虫
こちらは外で生活するだけあって、背中の装甲が厚い。

ルリオオキノコは、超普通種のくせに、ネットで検索しても幼虫が出てこないのは見えるところに出てこないからのようだ。


幼虫画像をペタペタ。
背面

ルリオオキノコ 幼虫
Aulacochilus sibiricus larvae
側面
ルリオオキノコ 幼虫
Aulacochilus sibiricus larvae

ルリオオキノコ 幼虫
Aulacochilus sibiricus larvae
尾突起

キノコの中に蛹があった。
ルリオオキノコ 蛹
Aulacochilus sibiricus pupa

蛹になってもおしりのフォークは健在。

成虫
ルリオオキノコ 成虫
Aulacochilus sibiricus adult

おまけ
脱皮殻からとりだした幼虫の小顎
ルリオオキノコ 幼虫の小顎
Aulacochilus sibiricus maxilla of larvae

標本から取り出した成虫の小顎
ルリオオキノコ 成虫の小顎
Aulacochilus sibiricus maxilla of adult

成虫になると、小顎髭の先端節が巨大化する。


ではまた

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