2023年8月26日土曜日

チャバネホシウスバカゲロウ成虫

よく見かけるけど近づくと飛んで逃げるので

撮影も採集もあまりしないヤツ。

珍しくジッとしているのを見かけたのでスマホでパチリ。

2023年8月20日
チャバネホシウスバカゲロウ
Paraglenurus fulvus
なんだか普段見ているのより浅黒い。

ちょっと調べてみたら、チャバネホシウスバカゲロウのようだ。

ホシウスバカゲロウの仲間は最近細分されて複数種が記載されている。

論文は以下のタイトルでググると無料で見れる。

「Unexpected species diversity of Japanese Paraglenurus (Neuroptera: Myrmeleontidae) based on DNA barcoding and adult and larval morphology」

チャバネホシウスバカゲロウは上記の論文で2021年に記載された新種である。

論文を斜め読みしていたら、ホロタイプはお散歩コースのすぐ近所の山だった。

おやまぁ。

翅の拡大

チャバネホシウスバカゲロウ
Paraglenurus fulvus

腹部の斑紋

チャバネホシウスバカゲロウ
Paraglenurus fulvus

頭部背面

チャバネホシウスバカゲロウ
Paraglenurus fulvus

正面顔

チャバネホシウスバカゲロウ
Paraglenurus fulvus

幼虫のアリジゴクはすり鉢状の巣を作らないタイプなので見つけ難いそうである。


ではまた

2023年8月19日土曜日

ムネアカオオクロテントウ来ました。

いつか来ると思っていた外来種。

台風一過のお盆明け、16日はまだ休みなのでお散歩へ。

カラッと晴れるかと思いきや湿度が高い。

湿度が高いと空調ベストがあまり役に立たない。

うだうだ歩いて目にとまった虫。

ムネアカオオクロテントウ
Synona consanguinea
中国~東南アジア原産の外来種。

最初は2014年に東京で、2015年には大阪で見つかって徐々に分布拡大中のやや大型のテントウムシである。

駆除の一環で回収。

背面

ムネアカオオクロテントウ
Synona consanguinea
カメノコテントウほど大きくは無いがナミテントウと比べると一回り大きい感じ。
和名は見たまんま。

腹面

ムネアカオオクロテントウ
Synona consanguinea

ちょっと拡大

ツヤツヤしているけど、拡大すると点刻がある。

おまけ

上翅拡大

背中が傷だらけで削れた部分がある。
台風で飛ばされて命からがら落ち着いたところを運悪くワタシに見つかってしまったのかも?


ではまた

2023年8月12日土曜日

オサヨコバイ

日曜日に見た虫貼るだけ回。

スマホ画像。

オサヨコバイ
Tartessus ferrugineus
近所ではオオバイヌビワでよく見かける普通種。

背面

オサヨコバイ
Tartessus ferrugineus
前胸は前方に強く突出する。

腹面

オサヨコバイ
Tartessus ferrugineus

後翅の亜縁脈は前方から翅垂部までぐるりと取り囲むのも本属の特徴。

メスだったので鞘から産卵管を出して見た。

鋸刃付き。

産卵管は上下左右4枚が合わさってできており、植物の組織を切り裂いて産卵するのだろう。

左右を交互に擦り合わせながら刺し込んでいくはず。たぶん。

しらんけど。


後脚脛節背面。

外側は防御用?のトゲトゲ、

内側はお手入れ用?の柔らかいブラシ。

外側の棘列が2列なのがヨコバイ科の特徴。


後脚脛節腹面先端。

ジャンプ用のスパイクを装備。

おまけ

正面顔。

オサヨコバイ
Tartessus ferrugineus

ではまた

2023年8月5日土曜日

ヒメダルマカメムシの正面顔

日曜日に見かけたチビこいの。

ヒメダルマカメムシ Isometopus hananoi

拙ブログでは3年前に紹介済み↓

「ヒメダルマカメムシの♀」

今回はネムノキの幹を歩き回っていた。

紹介済みの種なのだけど、正面顔がカメムシらしくない?顔つきなので再登場。

ヒメダルマカメムシ Isometopus hananoi
中葉とか側葉が見当たらない。
あと、本種を含むカスミカメムシ科は単眼を持たないのが特徴だけど、本種は例外的に単眼を持つ。
複眼に接するように1対の単眼が見える。
あと、前胸に覆い被さるように頭部が接続しているのもカメムシらしくない。

斜めから

横から

トラックか何かにぶつかって顔だけペチャンコになったような変な顔。
図鑑とかの解説にある複眼の模式図は円すい形だったと記憶しているのだけれど、この頭部だとそんなスペース無さそう。
どういう構造になっているのやら?
ひょっとしてスマホより薄いカメラを作るヒントが隠されているやも?

以前も貼ってるけど、いちおう背面図。
ヒメダルマカメムシ Isometopus hananoi
体長は1.7mmほどのチッコイの


ではまた