2021年4月24日土曜日

ヒメハバビロドロムシの成虫

今を去ること11年前の旧ブログの記事。

insectmoth.hatenablog.com

この記事のコメントで教えていただいたので、当地のショボい細流にもヒメハバビロドロムシがいることは判っていた。

ごくごくたまに覗いては見るものの、今まで成虫を見ることはなかった。

この日曜日は雨上がりで短長靴を履いていたので、流れに入って(と言っても水深3㎝)探してみた。

沈んだ小枝をちまちま見ていくと、、、

ヒメハバビロドロムシ Dryopomorphus nakanei

あっけなく見つかった。

間の11年間は何だったのか。

やる気がなかったのか、そうやろな。


10個体以上みたので数匹持ち帰る。

黒バックで背面

ヒメハバビロドロムシ Dryopomorphus nakanei

グレーバックで腹面

ヒメハバビロドロムシ Dryopomorphus nakanei

側面

ヒメハバビロドロムシ Dryopomorphus nakanei

水生昆虫なのに流線形とは程遠い体形。

刺毛の他に全身微毛に覆われていて水をよくはじく。

別個体。

体長は3㎜強。


触角は短くてガムシっぽい。

上翅を開けてみる。
なんだろう?
腹部背面後方に丸いのが数対。
気門?

他にはカタツムリトビケラもいた。

カタツムリトビケラ Helicopsyche yamadai
直径3㎜ほど。

石英の砂粒を集めてカタツムリ型の巣を作る変なヤツ。

以前と比べたら少なくなった。


ではまた 

2021年4月17日土曜日

ヒメキンケコウラコマユバチ、、だと思う。

久し振りの晴れた日曜日、いろいろ飛んでるのを摘まんできた。

昼休み、会社の実体顕微鏡でちょこちょこ覗いてみる。。

ちょっと硬そうな特徴のあるコマユバチがいた。

2021年4月11日採集

側面

ヒメキンケコウラコマユバチ Acampsis chinensis ♂?

背面
ヒメキンケコウラコマユバチ Acampsis chinensis ♂?


翅脈
Rs+M脈があり2m-cu脈がないのでコマユバチ科。
ヒメバチ科は逆である。

蜂の翅脈は文献や時代によって呼称が異なるのでややこしいことこの上ない。
Rs+M脈もいろんな呼称があるので全部列記しておいた。

胸部側面
割と毛深い。

胸部背面
なかなかの印刻。

腹部側面
第2背板と第3背板が癒合している。

腹部背面
腹部にもなにやら素敵なシワがある。


上唇先端は丸い。

大顎開いてみた。

例によって、
を参考に属の検索。

このサイト、最初はヒメバチだけだったけど、更新するたびに範囲が拡がってコマユバチ科も充実してきた。 

亜科の画像をつらつら眺めていくと、どうやらキンケコウラコマユバチ亜科Sigalphinae の模様。

この亜科は頑丈で後頭隆起線は背方で欠き、後体節の挿入孔と後脚基節の挿入孔は節片で区分されない。後体節第1背板はほぼ常に一対のよく発達した縦隆起線を有する。後体節はしばしば甲羅状になる、上唇は凹まず、後体節第2背板の気門はほぼ常に側背板に存在する、後体節は第2、3節の間で曲がらない、
などで区別されるそうだ。

この亜科の既知種は、キンケコウラコマユバチ Sigalphus irrorator
ヒメキンケコウラコマユバチ Acampsis chinensis の2種だけのよう。

このうち、キンケコウラコマユバチは後体節第3背板は下縁に2つの歯を有し、密な金色の毛で覆われる、とあるので外れる。こちらは上記サイトに標本画像があるので比較したら違うことだけは判った。

ということで、ヒメキンケコウラコマユバチ Acampsis chinensis だと思う。

ヒメキンケコウラコマユバチ属は、後体節第3背板は歯を欠き、毛は疎ら、後体節第1背板は基部1/3がわずかに持ち上がり、弱い隆起線を有する、小盾板は隆起する、などの特徴があるそうだが、比較画像がないので決め手に欠ける。

唯一、後体節第2背板の下縁の歯の有無が確実そうではある。

ただ今回のは♂なのでちょっと心配。

ちょっと標本箱を覗いてみたら、お散歩コースで過去に同種と思われる♀をちゃんと採っていた。
ワシ偉い。

それがコレ↓

2013年4月14日、神戸市

ヒメキンケコウラコマユバチ Acampsis chinensis ♀?
外見は今年採った♂とほとんど同じで産卵管の有無だけが違う感じ。

胸部背面


腹部背面


第1後体節側面


顔。


腹端部
後体節第3背板の下縁に2つの歯は見当たらない。

ということで、Acampsis 属なのは確かだろう。

ざっとネットを検索してみたが、唯一学名で検索すると中国語の彩色イラストのサムネイルが引っかかっただけだった。

でも足の色彩パターンとかが一致しているのでほぼ間違いなさそうな気はする。


ではまた

2021年4月10日土曜日

ナカオビカバナミシャクその後・・・終齢幼虫と蛹

3週連続で雨のお散歩でネタがない。

ので

この間孵化した幼虫のその後。

記事は↓

「アイアンメイデンな交尾囊と真珠な卵・・・ナカオビカバナミシャク」

その後庭のクヌギの若葉を食べて成長。

3月25日、2齢


3月29日、3齢
模様がついた。


3月31日、集団で飼育しているので齢期が判らなくなってしまった。

ほぼ終齢だと思う。

4月2日、むちむち

ナカオビカバナミシャク Eupithecia subbreviata
終齢幼虫
体長は18mmほど。背面は顆粒状。


4月6日。

数日前から縮んでしまう幼虫が続出。

病気ではなく前蛹。

同日蛹化する個体がいた。側面

ナカオビカバナミシャク Eupithecia subbreviata 
蛹、腹面

蛹、腹端背面。
ちょっと変な形。


産卵から蛹化まで3週間ちょっと。

成長早い。

年1化で早春に羽化する蛾なので、来年の春まで蛹のままである。


明日は久々に晴れの日曜日の模様。

もふもふとかもふもふとかに会えるかも。


ではまた

2021年4月3日土曜日

あの時の卵はシロフフユエダシャクでした。

 2月28日のツイート

ゾウムシの方はカシアシナガゾウムシのよう。

卵は持ち帰ったら、俵おむすびのような形状。

キリガなどのヤガ科はやや扁平な球形なので違う。

シャクガ科の卵でした。


3/1 ちょっと着色してきた。


3/4 だいぶ赤っぽくなる。


3/10 孵化。1.5mmの糸くず。頭部は黒。毛子(1齢幼虫)は大概黒い。

餌がないので、コナラの芽鱗をめくって新芽を囓りやすいようにしてやる。

3/11 試しにサクラの花を与えたがイヤそうな食べ方をしてうんち。

その後は庭のクヌギの新芽が伸びてきたのでそれを与える。

3/23 しばらくちゃんと観察してなかったら頭部が白くなっていた。

3齢か4齢だろうか?

3/25 4個体だったのが、いつの間にか2個体に減っていた。


3/27 脱皮してまた頭部が黒くなる。

この時点でシロフフユエダシャク Agriopis dira と判明。

「日本産フユシャクガ類に関する分類学的・生態学的研究」によると、本種の幼虫には、上のような斑になる型と、頭部を含む全体が緑白色の2型あるそうだ。

3/29 残りの1個体は頭部に黒色の斑模様のみ。


3/31 どちらも似た模様になる。

シロフフユエダシャク Agriopis dira 

4/2 ふっくり成熟幼虫。大きさ的に終齢幼虫。

シロフフユエダシャク Agriopis dira 

フユシャク亜科の♀は卵塊で産んでお尻の毛で覆うけど、エダシャク亜科の♀は隙間を探してあちこちに産み付けるようだ。

ではまた