3月7日にツバキの幹にへちょっと止まっていた蛾。
ナカオビカバナミシャク Eupithecia subbreviata ♀ |
近縁種が多くて、私などでは現地で種名付きのツイートはできない仲間。
ネタに持ち帰る。
♀だったので濾紙を短冊に切ってホチキスで留めたのと一緒にサンプル瓶にしばらく保管。
5日後に産卵した後しばらくしてお亡くなりに。
種類を確定するために交尾器観察。
ナカオビカバナミシャク Eupithecia subbreviata ♀ genitalia |
矢印の交尾囊が卵形で長いのでナカオビカバナミシャクで決定。
交尾囊の拡大
ナカオビカバナミシャク Eupithecia subbreviata corpus bursae |
内向きの刺(signa)がびっしり。
交尾囊の硬化部をsignum(シグヌム)と呼ぶ。signa(シグナ)は複数形。
伝説の拷問道具のような??
さて
採卵用の濾紙は手抜きのこんな感じである。
食樹の匂いがないと産卵しない偏屈な♀もいるけど、本種は割と適当のようで助かる。産みたての卵はこんな。
ナカオビカバナミシャク Eupithecia subbreviata 卵 |
ピカピカで表面に彫刻はない。形はやや扁平な俵おむすびのような感じ。
光沢は真珠っぽい。
隙間がお好みのようで濾紙の間にびっしり。
まあ、3日も経つと真珠色からゼリービーンズに変わりますが。
ナカオビカバナミシャク Eupithecia subbreviata 卵 |
1週間で孵化。
ナカオビカバナミシャク Eupithecia subbreviata 1齢幼虫 |
図鑑に寄主植物は未知、とあったが庭のクヌギの新芽を与えたら食いついていた。
ではまた
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