ネタがないので昨年撮った画像から。
2020年5月4日
カタカケハマキ Archips capsigerana 幼虫 |
コナラの葉を綴っていたが、様々な樹木につく。
間もなく蛹化したのか、しばらく静かになって、
5月15日に羽化した。
カタカケハマキ Archips capsigerana ♂ |
カタカケハマキ Archips capsigerana ♂ |
カタカケハマキ Archips capsigerana 蛹殻 |
第9腹節に交尾器開口部があるのが♂。
ネタがないので昨年撮った画像から。
2020年5月4日
カタカケハマキ Archips capsigerana 幼虫 |
コナラの葉を綴っていたが、様々な樹木につく。
間もなく蛹化したのか、しばらく静かになって、
5月15日に羽化した。
カタカケハマキ Archips capsigerana ♂ |
カタカケハマキ Archips capsigerana ♂ |
カタカケハマキ Archips capsigerana 蛹殻 |
日曜日、お散歩から帰って庭のクヌギを選定剪定していたら落ちてきた。
タイワンツヤカスミカメ Deraeocoris apicatus |
背面
タイワンツヤカスミカメ Deraeocoris apicatus |
腹面
タイワンツヤカスミカメ Deraeocoris apicatus |
市販の本では「カメムシ博士入門(全農教、2018)」に載っているくらい?
カメムシのバイブルである日本原色カメムシ図鑑全3巻にも載っていない。
図鑑を最初に見て、セスジクロツヤカスミカメ Deraeocoris ryukyuensis とか、
カワヤナギツヤカスミカメ Deraeocoris claspericapilatus が近いけどなんか違うなぁ、と思いつつネットを検索したら、最近の侵入種でタイワンツヤカスミカメがいることが判った。
「カワヤナギツヤカスミカメ?」とか「ツヤカスミカメの1種」で検索すると、同種と思われる画像が見られるので、かなり以前から関西の都市部に侵入したいたことが判る。
特徴は小盾板に点刻があることと白斑の位置、楔状部の白斑の形、膜質部に淡い黒帯があるところ、など?本種の文献上の初出は、以下の報告らしい(私は読めてない)。
「日本から新たに記録されるツヤカスミカメ属の2種(カスミカメムシ科)」Rostria No.61(日本半翅類学会,2017)
名前が判ったところで、なんか見たことある気がして標本箱をあさったら、お散歩コースでも採っていた。
2013年12月15日神戸市須磨区
こっちは♂。ではまた
今年のネタがないので昨年の謎ムシから。
ゴールデンウイーク明けにふと気づいたもの。
表側は丸っこいコブだが、裏側は中央が凹んだ噴火口状。
切ってみると、
0.2㎜ほどのオレンジ色したウジ虫が。虫こぶ一つに1個体ずつ、まれに2個体入っていた。
よく見ると前方に2対の足がある。
フシダニ上科の1種だ。
フシダニにも虫こぶを作る種類がいるのは知っていたが、
手持ちの虫こぶ本にはアキニレにこんな虫こぶを作る種類はなかったので、早々に同定を諦める。
ときどき気にして1枚持ち帰っては中を覗いてみた。
下が葉表側。
たった1個体のダニが刺すだけで葉っぱがこんなに変化するのは実に不思議な現象であるな。
たぶん新芽の頃から寄生して徐々に膨らんでいくのだろう。
2020年5月31日
葉の表側
葉の裏側中央が凹んでいるが穴は開いていない。
完全な密室。
2020年6月7日にちょっと変化あり。
ダニの幅とほぼ同じ卵が見える。2020年6月21日
ちゃんと写ってないけれど、薄黄色の子供が現れた。ずいぶんゆっくりとした成長具合である。
オレンジ色のが母ダニ。
アブラムシで言うところの幹母。
ダニでもそう言うのかは分からない。
2020年7月5日
密室の中で少しずつ増えていく。2020年7月19日
ひとまわり大きなウジがみられた。2020年8月2日
体節のようなものがうっすら見える。ダニを食う捕食者と言えばタマバエあたりだろうか?
2020年8月10日
卵だらけになってきた。先に孵化したものはオレンジ色になってきた。
2020年8月30日
密です。2020年10月7日
大きなウジが1個体だけいる虫こぶが見られるようになった。2020年10月11日
ウジは無脚、頭部もよく判らない。
たまに脱出口のある虫こぶが見られた。
2020年10月18日
寄生されていない虫こぶの中はフシダニでみっしり。ウジのいる虫こぶはスッカラカン。フシダニは食べ尽くされている。
2020年10月25日
開いていない脱出口のある虫こぶを見つけたので、、、開けてみると干からびた虫が、、、ネタがないので昨年見た不明幼虫から。
2021年11月20日追記
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無事に羽化して、キイロハバチの1種Monophadnus nigritarsis であることが判明。成虫は以下の記事にあります。
「キイロハバチ属の1種Monophadnus nigritarsis の羽化」
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暮れも押し詰まった12月6日、ボタンヅルに新しい食痕があったので捲ってみた。
キイロハバチ属の1種 亜終齢 Monophadnus nigritarsis |
旧ブログの「トゲトゲいもむし」↓
旧ブログのこのハバチは新しく仕入れたハバチ図鑑で
ナラガシワマルハバチの和名がついていた。
今回のは明らかに別種だけれど、マルハバチ亜科の幼虫だろう。
「日本産ハバチ・キバチ類図鑑(北海道大学出版会,2020)」から
マルハバチ亜科でボタンヅル(センニンソウ)を食べる種は
アカマルハバチ属 Nesotomostethus
ルイスアカマルハバチ Nesotomostethus clemati
クロバアカマルハバチ Nesotomostethus religiosa
ヒゲブトマルハバチ属 Megatomostethus
ヒゲブトマルハバチ Megatomostethus crassicornis
キイロハバチ属 Monophadnus
キイロハバチ Monophadnus nigriceps
の3属4種。
ネットで検索してもキイロハバチの幼虫?とされるトゲのない幼虫しか見当たらない。
なので、アカマルハバチ属かヒゲブトマルハバチ属だと思うけど、過去に採集した成虫を確認する暇がなかったので、宿題である。
持ち帰った幼虫はしばらくすると脱皮した。
キイロハバチ属の1種 終齢 Monophadnus nigritarsis |
キイロハバチ属の1種 終齢 Monophadnus nigritarsis |
さて、トゲがなくなると葉っぱを食べずにウロウロ歩き回るようになった。
蛹化のサインですな。
ちょっと思いついて、オアシス(生け花に使う給水スポンジ)をシャーレに入れて放してみた。
ガシガシ穴をあけて潜っていった。カビたりしてダメになった幼虫もいるが、1個体のみカビずに残っている.
微動だにしないけど。
春になったら羽化しないかなぁ。(希望的観測)
ではまた
昨年の暮れ、会社に置いていた蛹が羽化した。
プラケース越しに1枚。
2020年12月25日 |
ウスコカクモンハマキ Adoxophyes dubia |
11月の終わりにクサギの葉っぱを二つ折りに綴っていたもの。
黄ばみ始めて余りオイシくなさそうな葉っぱをしばらく食べたあと蛹化。