日曜日、お散歩から帰って庭のクヌギを選定剪定していたら落ちてきた。
2021年1月17日
タイワンツヤカスミカメ Deraeocoris apicatus |
背面
タイワンツヤカスミカメ Deraeocoris apicatus |
腹面
タイワンツヤカスミカメ Deraeocoris apicatus |
市販の本では「カメムシ博士入門(全農教、2018)」に載っているくらい?
カメムシのバイブルである日本原色カメムシ図鑑全3巻にも載っていない。
図鑑を最初に見て、セスジクロツヤカスミカメ Deraeocoris ryukyuensis とか、
カワヤナギツヤカスミカメ Deraeocoris claspericapilatus が近いけどなんか違うなぁ、と思いつつネットを検索したら、最近の侵入種でタイワンツヤカスミカメがいることが判った。
「カワヤナギツヤカスミカメ?」とか「ツヤカスミカメの1種」で検索すると、同種と思われる画像が見られるので、かなり以前から関西の都市部に侵入したいたことが判る。
特徴は小盾板に点刻があることと白斑の位置、楔状部の白斑の形、膜質部に淡い黒帯があるところ、など?カメムシの前翅は半分膜質で半分硬いところから「半翅目」である。硬い部分は爪状部、革質部、楔状部に分かれている。膜質部の翅脈はその本数などが科の区別点だったりする。
本種の文献上の初出は、以下の報告らしい(私は読めてない)。
「日本から新たに記録されるツヤカスミカメ属の2種(カスミカメムシ科)」Rostria No.61(日本半翅類学会,2017)
名前が判ったところで、なんか見たことある気がして標本箱をあさったら、お散歩コースでも採っていた。
2013年12月15日神戸市須磨区
こっちは♂。さらに以前、
昔のデジカメで撮った画像なのでいまいち。
全体的に私の画像がいまいちなのはツッコまないこと。
左が♂で右が♀。
触角第2節が太くて黒いのが♂の特徴のようだ。
埋立地の端っこの猫の額ほどの緑地だったが10数個体は採っていたと思う。
標本に残っているのは1ペアだけ。
少なくとも13年前には日本に侵入していたことになる。
そんな昔はカメムシはあまり気にしてなかったからなぁ。
芋づる式に過去の謎むしが判ってしまったのでヨシとしよう。
ではまた
0 件のコメント:
コメントを投稿