2021年1月23日土曜日

タイワンツヤカスミカメらしい

日曜日、お散歩から帰って庭のクヌギを選定剪定していたら落ちてきた。

2021年1月17日
タイワンツヤカスミカメ Deraeocoris apicatus
台湾原産の侵入種とのこと。

背面

タイワンツヤカスミカメ Deraeocoris apicatus

腹面

タイワンツヤカスミカメ Deraeocoris apicatus
♀でした。

市販の本では「カメムシ博士入門(全農教、2018)」に載っているくらい?

カメムシのバイブルである日本原色カメムシ図鑑全3巻にも載っていない。

図鑑を最初に見て、セスジクロツヤカスミカメ Deraeocoris ryukyuensis とか、

カワヤナギツヤカスミカメ Deraeocoris claspericapilatus が近いけどなんか違うなぁ、と思いつつネットを検索したら、最近の侵入種でタイワンツヤカスミカメがいることが判った。

「カワヤナギツヤカスミカメ?」とか「ツヤカスミカメの1種」で検索すると、同種と思われる画像が見られるので、かなり以前から関西の都市部に侵入したいたことが判る。

特徴は小盾板に点刻があることと白斑の位置、楔状部の白斑の形、膜質部に淡い黒帯があるところ、など?

カメムシの前翅は半分膜質で半分硬いところから「半翅目」である。硬い部分は爪状部、革質部、楔状部に分かれている。膜質部の翅脈はその本数などが科の区別点だったりする。

本種の文献上の初出は、以下の報告らしい(私は読めてない)。

「日本から新たに記録されるツヤカスミカメ属の2種(カスミカメムシ科)」Rostria No.61(日本半翅類学会,2017)

名前が判ったところで、なんか見たことある気がして標本箱をあさったら、お散歩コースでも採っていた。

2013年12月15日神戸市須磨区

こっちは♂。

さらに以前、
2008年6月4日大阪市此花区桜島
こちらは仕事の出先の昼休憩中に上司が採ったけど「いらんこんなん」とかいうので貰ったもの。
昔のデジカメで撮った画像なのでいまいち。
全体的に私の画像がいまいちなのはツッコまないこと。
左が♂で右が♀。
触角第2節が太くて黒いのが♂の特徴のようだ。

埋立地の端っこの猫の額ほどの緑地だったが10数個体は採っていたと思う。
標本に残っているのは1ペアだけ。

少なくとも13年前には日本に侵入していたことになる。

そんな昔はカメムシはあまり気にしてなかったからなぁ。

芋づる式に過去の謎むしが判ってしまったのでヨシとしよう。


ではまた

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