こないだの散歩で土ほじくり返したら出てきたムカデ。
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アカムカデ Scolopocryptops nipponicus |
アカムカデ科
Scolopocryptopidae に属する。
この科は以前メナシムカデ科
Cryptopidae の1亜科だったものが科に昇格したようで、旧版の「日本産土壌動物(1999)」では亜科だったものが「日本産土壌動物 第二版(2015)」では科の扱いだった。
検索表から特徴を抜粋。
歩肢が21対から23対(オオムカデ目
Scolopendromorpha)
眼がない(眼があるのはオオムカデ科
Scolopendridae)
このうち、
歩肢が23対で最終歩肢の前腿節腹面に棘突起がある…アカムカデ科
歩肢が21対で最終歩肢に棘突起はなく脛節と付節下面に鋸歯がある…メナシムカデ科
図鑑を見るとメナシムカデ科は小型で20mm前後の種類のようだ。
アカムカデ科は40mm以上の種類で図鑑には日本産8種とのこと。
種アカムカデの特徴は体長60mmに達する、背板に縦線がない、最終歩肢に密毛がない、などで他種から区別できるとのこと。
アカムカデの頭部
オオムカデだと矢印の位置に個眼が4対ずつある。
触角は3節目から密毛が生える。
腹端辺りを仰向けから
丸の中が最終歩肢の棘突起。最終歩肢の基節にも棘突起がある。
最終歩肢には密毛が生えていないのも本種の特徴。
アカムカデの気門
気門は丸い(矢印)。気門は全ての体節にあるわけではなく、
第3,5,8,10,12,14,16,18,20,22節に開口している。
オオムカデ属の気門は細長い三角形をしている。
おまけ
ムカデと言えば、咬む!毒!ということで頭部腹面
一番目立つのは、やはり牙。
脚が変化したものなので「顎肢」と呼ぶ。
中央に隠れるように見えている黒いのが大顎。
ではまた