2021年1月2日土曜日

クサギにいたウスコカクモンハマキ

 昨年の暮れ、会社に置いていた蛹が羽化した。

プラケース越しに1枚。

2020年12月25日
ウスコカクモンハマキ Adoxophyes dubia

11月の終わりにクサギの葉っぱを二つ折りに綴っていたもの。

黄ばみ始めて余りオイシくなさそうな葉っぱをしばらく食べたあと蛹化。

2020年12月7日

本種の近縁種にチャノコカクモンハマキ Adxophyes honmai がいるが、チャノコカクモンハマキは関東以西の本州以南に分布するが、ウスコカクモンハマキはやや南寄りで、伊豆半島以西の本州以南に分布する。
名前の通り茶や柑橘類の害虫で、ほかにも種々の樹木につく広食性の小蛾である。ウスコカクモンハマキも広食性である。
両種を比較すると、ウスコカクモンの方が色が淡い傾向にある。

♂の前翅には折り返しがあり「前縁褶(ぜんえんしゅう、またはぜんえんひだ)」と呼ぶ部分がある。

ウスコカクモンハマキでは前縁褶の内面が紡錘形に特化した鱗粉群でビロード様に裏打ちされているが、チャノコカクモンハマキにはこの鱗粉群を欠くのが区別点とある。

背面

ウスコカクモンハマキ Adoxophyes dubia
矢印の位置が前縁褶。

展翅するときに前縁褶を捲って1枚パシャリ。

ウスコカクモンハマキ Adoxophyes dubia
内側になんかビッシリ生えてますな。

この前縁褶は♀にはないので交尾に関する器官なのだろう。

たぶん♀をなだめるフェロモンを分泌するとか、そんなところだろうと思う。


ではまた

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