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2023年5月27日土曜日

ナラ枯れコナラに集まっていたヒロズコガ科不明種

ちょっと前に見かけた小蛾類。

3年ほど前にナラ枯れで立ち枯れたコナラ。

去年の秋にはトゲトゲのキノコがびっしりと生えていた。

ヤマブシタケとかのサンゴハリタケ科の何かだろうか。
友情出演;コマユバチをちうちうするヨコヅナサシガメ。

今年の5月。
キノコは食べられたりして目立たなくなった。
が、何かがチラッと飛んだ気がして近づいて見た。

2023年5月14日
ヒロズコガ科の1種
Tineidae gen.sp.

10個体以上いたと思う。
少し持ち帰って展翅。
ヒロズコガ科の1種
Tineidae gen.sp.

ヒロズコガ科と思うけど、手持ちの図鑑には載ってなさげ。

たぶん樹皮下で菌類を食べるタイプのヒロズコガだと思うけど、私では種類は判らない。

ではまた

2022年7月2日土曜日

ウスマダラオオヒロズコガの交尾器

この間紹介したルリオオキノコの幼虫がいたクジラタケの副産物。

そのまま置いていたら小さな蛾が羽化した。

2022年6月24日
ウスマダラオオヒロズコガ ♂
Morophaga fasciculata
展翅中
ウスマダラオオヒロズコガ 
Morophaga fasciculata
交尾器側面
ウスマダラオオヒロズコガ 
Morophaga fasciculata
本属には近似種が2・3いるため同定には交尾器を見ること、などと図鑑に書いてある。

本種の場合は、矢印に示すようにバルバの側面に長い剛毛が列生することが特徴とのこと。

マダラオオヒロズコガM.formosanaではバルバ腹側に櫛歯があり基部側に独立した棘状突起を一つ持つとのこと。

ちょっと後に♀も羽化した。

2022年6月27日
ウスマダラオオヒロズコガ ♀
Morophaga fasciculata
展翅
ウスマダラオオヒロズコガ ♀
Morophaga fasciculata
♀は卵を持ってるのでぽっちゃりしてる。

触角は糸状、♂は各節に毛束を備える。

交尾器腹面

ウスマダラオオヒロズコガ ♀
Morophaga fasciculata
幼虫はクジラタケの内部にトンネルを掘って隠れている。

蛹室は表面近くにあり、羽化の際に蛹がうにょうにょしながら頭を出して羽化するようだ。

蛹殻と終齢幼虫の残骸

ウスマダラオオヒロズコガ ♀
Morophaga fasciculata
幼虫頭部破片の拡大
ウスマダラオオヒロズコガ ♀
Morophaga fasciculata
大顎の歯に特徴があるかも。

6月15日にクジラタケを少し解したときに幼虫を見ている。

中齢くらいだと思う。

バタバタしていたので途中経過が見れてない。

他に蛾は羽化してないのでたぶん本種の幼虫。

腹脚

前後につぶれた単列環状の鉤爪。


ではまた

2020年11月21日土曜日

ヒロズコガ科不明種

 10月上旬のお散歩コース。

谷筋のコナラ倒木にペッタリと貼り付くようにキノコが生えていた。

なんかいるかな?

と5㎝角ほど樹皮ごと捲ってタッパーに入れておいた。

しばらくはクロバネキノコバエが無限に羽化していた。

最近静かになったなと思っていたら、今週になって小さな蛾が羽化してきた。

ヒロズコガ科の1種
Tineidae gen. sp.

前翅長3.5㎜ほど。

見たことない模様をしている。

属すら判らない。

キノコに羽化後の蛹殻が飛び出していた。

取り出した繭と蛹殻
繭に残った終齢幼虫の頭殻には個眼が見当たらなかった。

翅を拡げたらこんな。
ヒロズコガ科の1種
Tineidae gen. sp.

神戸市の裏山でも判らない虫でいっぱいである。

未記載種かなぁ?


ではまた

2018年7月28日土曜日

クロスジツマオレガの爪折れ


今週も簡素な更新。。。
7月22日のお散歩中、顔めがけて虫が飛んできた。
あれっ?どっか行った?
と老眼鏡に何か付いてる感じ?
外して見ると、
老眼鏡の内側に止まってた。
これはツイッターに貼ったスマホ画像。

ココ以降はデジカメの画像。
クロスジツマオレガ Erechthias atririvis
ヒロズコガ科 Tineidae のツマオレガ亜科 Erechthiinae に属する。
なんでツマオレガかと言うと、上から見るとよく判る。
クロスジツマオレガ Erechthias atririvis
翅の先端(つま先)が折れたように曲がっているためである。
理由は知らない。趣味だろう(ウソ)。

幼虫は枯れ木の樹皮下で見ることができる。

おまけ
頭部拡大

ヒロズコガ科の特徴のひとつに下唇鬚(かしんしゅ) に剛毛が生える、と言うのがある。

ではまた

2017年7月1日土曜日

クロスジキヒロズコガ

日曜日は雨で傘を差し差し散歩してきた。
そろそろ見られるササキリの幼虫も見られず。。。
持って帰ったのは1匹だけ。

クロスジキヒロズコガ Tineovertex melanochryseus
低山地に多い普通種。
幼虫は枯れ葉喰いだが、産卵はシシガシラの葉に産卵管を突き刺して産み付けるそうな。

展翅した状態。
クロスジキヒロズコガ Tineovertex melanochryseus


ヒロズコガ科の特徴の一つは下唇鬚(かしんしゅ)に剛毛が生えていること。



ヒロズコガ科は小蛾類の中でも祖先的で、発達した小腮鬚を持つ。

おまけ
翅の拡大。
1ミリ四方に鱗粉は何枚あるでしょう?
(私は数えてません。)

ではまた