会社にある日本昆虫分類学会の会誌を見ていたら、既視感のあるハバチが。
春に採ってイハバチに似てるけど違うなぁ、と放置していたマルハバチ亜科の1種に該当することが判った。
文献は今年発行されたこれ↓
「A New Record of Halidamia affinis (Hymenoptera:Tenthredinidae) from Japan」Japanese journal of systematic entomology 28(1):18-22.
採った虫↓
2022年5月22日、神戸市
シリグロマルハバチ Halidamia affinis |
吸虫管で吸って他の虫と一緒にしていたから、触角切れたり翅がぼろくなってしまった。。
体長5㎜程の小型種でそこらでよく見る感じのハバチである。
が、採って帰るとよく判らない、、、で終わる種類である。
なので普段はスルーしがち。
上記文献を斜め読みした限りでは、食草はヤエムグラでヨーロッパや北アメリカなどに広域分布する種類のよう。
この文献でシリグロマルハバチと和名新称されている。
なので、ハバチ類の最新の図鑑である「日本産ハバチ・キバチ類図鑑(2020)」には未掲載の種類である。
頭胸部側面
翅
顔
産卵管とか出して見ていないので確定ではないが体の模様は一致しているのでほぼ間違いないと思う。
シリグロマルハバチ Halidamia affinis |
翅
シリグロマルハバチ Halidamia affinis |
産卵管とか出して見ていないので確定ではないが体の模様は一致しているのでほぼ間違いないと思う。
文献では関東を中心に新潟、長野で記録されているようだ。
でもヤエムグラが食草なのでどこにでもいそうな種類だと思う。
ではまた
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