日曜日のお散歩は雨の中。
なのであまり虫を見ることもなく帰宅。
ということで、出しなに庭にいた虫を貼っておく。
ちっちゃな黒いハバチ。
特徴うすい、、
調べて果たしてわかるかなぁと思ってたが、拡大して見ると触角が櫛状じゃないの。
検索すっ飛ばして図鑑の索引でクシヒゲハバチを引いてみたらソックリそのままであった。
以下拡大画像
背面
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クシヒゲハバチ♂ Cladius pectinicornis |
日曜日のお散歩は雨の中。
なのであまり虫を見ることもなく帰宅。
ということで、出しなに庭にいた虫を貼っておく。
ちっちゃな黒いハバチ。
特徴うすい、、
調べて果たしてわかるかなぁと思ってたが、拡大して見ると触角が櫛状じゃないの。
検索すっ飛ばして図鑑の索引でクシヒゲハバチを引いてみたらソックリそのままであった。
以下拡大画像
背面
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クシヒゲハバチ♂ Cladius pectinicornis |
直近でこれと言ったのがないのでパソコンの画像から。
春によく見かけるハバチで同定だけしてた分。
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クルメキモンハバチ♀ Pachyprotasis kurumensis |
キモンハバチの仲間は種類が多くて以前は手出しができなかったのだが、「日本産ハバチ・キバチ類図鑑」を手に入れてからちょっと同定可能になった。
図鑑の検索から本種の特徴を抜き書き
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後脚基節は黄白色
前翅縁紋は黒色~黒褐色
複眼内縁はほぼ直線的
頭部の彫刻は弱く光沢がある
中胸盾板には明瞭で密な点刻はない
単眼後方区側溝は後半では深く明瞭で前半はやや不明瞭
後脚付節は全体または第5分節基半を除き黒色
頭頂部の黄紋は単眼後方区側溝に届く
後脚腿節の上面は黒色、♀の複眼内縁の黄帯は明瞭で途切れない
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たくさん採集して見慣れないと判りにくい検索ではある。
以下その他の画像。
腹面
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クルメキモンハバチ♀ Pachyprotasis kurumensis |
胸部側面
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クルメキモンハバチ♀ Pachyprotasis kurumensis |
胸部背面
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クルメキモンハバチ♀ Pachyprotasis kurumensis |
顔
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クルメキモンハバチ♀ Pachyprotasis kurumensis |
食草はコオニタビラコ、カキドオシ、オドリコソウ。
本州、九州に分布するそうだ。
四国にもいそうだけど、誰も調べてないのかしらん?
おまけ
産卵管を引っ張り出してパチリ
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クルメキモンハバチ♀ Pachyprotasis kurumensis |
キモンハバチ属の他の種類についてはいくつか過去記事で紹介しているのでリンク置いときます↓
↑翅脈名称とか書きこんでる記事
ではまた
今週はワタクシ的初見の虫を貼るだけ。
日曜日に伸び始めたイタドリの葉にいたハバチをパチリ。
帰って確認すると、なんとピンボケ画像だった。イタドリ食のハバチと言えばカラフルな幼虫のハグロハバチが思いつくがそれとは別のスリムで小さいハバチ。
採集したので背面観
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イタドリクロハバチ♀ Ametastegia polygoni |
ハバチ科のハグロハバチ亜科Allantinaeに属する。
腹面
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イタドリクロハバチ♀ Ametastegia polygoni |
側面
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イタドリクロハバチ♀ Ametastegia polygoni |
翅脈はこんな
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イタドリクロハバチ♀ Ametastegia polygoni |
図鑑のホソババチ属Ametastegiaのところを見ていると、見た目がそっくりなのにスイバハバチAmetastegia suibai というのがいる。
1R1室と1Rs室のあいだにRs脈がある。
無いのがスイバハバチ。
スイバハバチには画像の青丸で囲んが部分の翅脈がないそうだ。
古いハバチ本だと
前翅の肘横脈は3本で閉じた肘室は3個、
という書かれ方がしてあるが、意味は同じ。
スイバハバチの肘横脈は2本。
顔
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イタドリクロハバチ♀ Ametastegia polygoni |
年複数回発生し、春から秋まで見られるとのこと。
初めてみたと思ったけど、脳が認識してなかっただけかも?
おまけ
産卵管
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イタドリクロハバチ♀ Ametastegia polygoni |
ではまた
日曜日のお散歩で見かけたハチ。
ホソアシナガバチ的なハチが何かをもむもむ食べていた。
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トガリハチガタハバチ ♀ Tenthredo smithii |
犠牲者は、翅の残骸から見てプライアシリアゲのよう。
ハバチの仲間は、蛾みたいに卵巣が成熟した状態で羽化するタイプではないので割と肉食性が強く、他の昆虫を捕食している場面を見ることが多い。成虫になってから卵巣を成熟させるのだろう。
タイトルに2を入れたのは、旧ブログでハチガタハバチを紹介済みだから。↓
ハチなのにハチガタとはこれ如何に?
2種の区別点は触角全体が褐色なのがハチガタハバチで、触角基部と先端数節が淡黄色になるのがトガリハチガタハバチ。
ハチガタハバチは2・3年に1回見掛けるが、トガリハチガタハバチは初めて見るので確保した。
以下死体画像。
背面
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トガリハチガタハバチ ♀ Tenthredo smithii |
腹面
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トガリハチガタハバチ ♀ Tenthredo smithii |
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トガリハチガタハバチ ♀ Tenthredo smithii |
ハチガタハバチは尖らずに丸く隆起する。
翅
顔
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トガリハチガタハバチ ♀ Tenthredo smithii |
上唇は丸い。
大顎も「肉食です!」って感じ。
おまけ。鞘から引き出した産卵管
本種の寄主植物は、ヤマホトトギス、ササユリ、ウバユリ、シオデ、サルトリイバラとのこと。ハチガタハバチはサルトリイバラのほか、シオデ類につくそうだ。
食草が重複してるけど、幼虫で区別可能なのだろうか?
ではまた
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オニタビラコキモンハバチ♀ Pachyprotasis youngiae |
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オニタビラコキモンハバチ♀ Pachyprotasis youngiae |
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オニタビラコキモンハバチ♀ Pachyprotasis youngiae |
会社にある日本昆虫分類学会の会誌を見ていたら、既視感のあるハバチが。
春に採ってイハバチに似てるけど違うなぁ、と放置していたマルハバチ亜科の1種に該当することが判った。
文献は今年発行されたこれ↓
「A New Record of Halidamia affinis (Hymenoptera:Tenthredinidae) from Japan」Japanese journal of systematic entomology 28(1):18-22.
採った虫↓
2022年5月22日、神戸市
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シリグロマルハバチ Halidamia affinis |
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シリグロマルハバチ Halidamia affinis |
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シリグロマルハバチ Halidamia affinis |
ではまた