2017年4月15日土曜日

コシマキモンハバチ

日曜日のお散歩で見かけたハバチ。
反射的に採集してしまったので生態写真はなし。

なので「生体」写真
コシマキモンハバチ Pachyprotasis pallidiventris

「大阪府のハバチ・キバチ類(2006)」の記載にほぼ合っているので決定した。
その記載↓
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コシマキモンハバチ Pachyprotasis pallidiventris
体長は♀で7~8mm。
頭部:
広く淡色。単眼区と周辺の紋、後単眼区、複眼後方、頭部後面は黒色。
顔面中央の黒色部は長方形に近く、複眼に接しない。
複眼内縁から高等部へ伸びる淡色部は細い。
触角は黒色で第4節以降の下面は淡色。

胸部:
黒色。中胸背板前半には両側に一対の細い淡色紋がある()。
中胸背板後半中央に杯型の淡色紋があり、前方に長く伸びる()。
前胸背板は上縁後方と、後縁下半から下縁後半が狭く淡色()。
中胸側板は上端と下端が黒色で中央部は帯状に淡色()。←下の画像参照してね

腹部:
背面が広く黒色。各背板後縁に狭い淡色帯がある。
第9背板は広く淡色。腹板両端は淡色。
腹面は前半が黒色、後半が淡色。

脚:
広く淡色。前・中脚の腿節・脛節の外縁は狭く黒色。
付節上面は黒色。後脚は腿節上・下面の末端部、脛節の両端、付節の全体が黒色。
翅は透明。

食草はナデシコ科のハコベ類。

淀川の河川敷では4月前半ころに多産するそうだ。

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側面
コシマキモンハバチ Pachyprotasis pallidiventris

顔面
コシマキモンハバチ Pachyprotasis pallidiventris

腹部背面を見えるように、、、
コシマキモンハバチ Pachyprotasis pallidiventris

腹面
コシマキモンハバチ Pachyprotasis pallidiventris

キモンハバチ属は日本産約30種が記録。未記載種多数で70種以上が分布するとされる。
過去には○○シマハバチと呼ばれていたが現在はキモンハバチで統一されている。
という感じで分類はややこしいことこの上ない。
ネット上の画像は同定が怪しいものがたくさんあるので信用しない方が良い。

また♂では外見での種差が乏しい傾向があるので、
参考にした本も基本♀の記載での同定である。


ハバチ亜科Tenthredininae からキモンハバチ属を分ける特徴

前翅肛室は脈の癒着または中央付近の横脈により分割される。
後脚は基節および腿節が発達し、腿節末端は腹端に届くか超える。
触角は細長く、第3節は4節とほぼ等長。

ハバチ亜科の特徴は、前翅の基脈と肘脈の亜前縁脈との合流部は離れ、
肘脈基部はほぼ直線的であることである。



 おまけ
産卵管鞘から産卵管を出してみた。
コシマキモンハバチ Pachyprotasis pallidiventris
ではまた

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