2023年4月8日土曜日

聖母マリアなオニタビラコキモンハバチ

日曜日に見つけたハバチ
オニタビラコキモンハバチ♀
Pachyprotasis youngiae

他のキモンハバチ類に比べて黒っぽい種類。
当日カエデの花を掬うとたくさんのクルメキモンハバチがいたが、こちらは地面近くを飛んでいて、お散歩ネットで掬ってフィルムケースに入れるまでヒメバチだと思っていた。
後で調べたらキモンハバチの一種と判った。

日本産ハバチ・キバチ類図鑑より分類形質を抜き書き。
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ハバチ科の特徴
中胸楯板を横断する横溝はない
前脚脛節の距は2本
前翅Sc脈はR脈と融合し、先端の横脈状部分のみ分離する。
触角は棍棒状ではなく糸状で9節からなる(例外あり)


ハバチ亜科の特徴
触角は9節
前翅に2rs-m横脈を持つ
前翅R脈がM脈の交点の前で後方に曲がる。
2A+3A脈は途中で1A脈と融合する

キモンハバチ属の特徴
前翅A室は中央でくくられて二分される
後脚腿節は脛節と同長かより長い。
(昔の検索だと「後脚腿節先端は腹端に届く」などと書いてある。)
複眼内縁はほぼ平行
触角は細長く、触角第3節と4節はほぼ等長

オニタビラコキモンハバチの特徴
後脚基節は黒色で卵形の白紋を持つ
後脚の腿節、脛節、付節は黒色
中胸楯板中葉は黒色
頭盾は黄白色
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オニタビラコキモンハバチは三倍体の産雌性単為生殖種で
オスが存在しないとのこと。

成虫は年1化で春に出現する。
食草はタビラコ、オニタビラコの若い種子とのこと。

腹面
オニタビラコキモンハバチ♀
Pachyprotasis youngiae


側面
オニタビラコキモンハバチ♀
Pachyprotasis youngiae
後脚基節に白紋。
転節付近は黄白色。

オニタビラコキモンハバチ♀
Pachyprotasis youngiae

主要なところに記号を書き込んでみた。
オニタビラコキモンハバチ♀
Pachyprotasis youngiae
以前「反上脈」と言っていたのはM脈の一部だったのか。
赤字は翅室の名称。

後脚
全体に黒い

触角
第1節は触角柄節
第2節は梗節
第3節以降は鞭節

複眼の前面は細く白い
頭盾と上唇は白色

おまけ
産卵管
適当に引っ張り出したら先っちょちぎってしまった。。。
ペケの所。。。


ではまた


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