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2025年5月10日土曜日

シバカワコガシラアブの正面顔

見た虫貼るだけ回。

今季初見は先々週だった。

この日曜日にも見かけたので拉致ってきた。

シバカワコガシラアブ
Nipponocyrtus shibakawae
けもけもしたハエである。

胸部は緑寄り、腹部は赤紫寄りの光沢がある。

腹面

シバカワコガシラアブ
Nipponocyrtus shibakawae
前翅
シバカワコガシラアブ
Nipponocyrtus shibakawae
割りと細い。

シバカワコガシラアブ
Nipponocyrtus shibakawae
ほぼ複眼。

脳ミソあるのだろうか?

触角が頭の上部についているのが本属の特徴らしい。

おまけ

♂交尾器側面


♂交尾器斜め下から

双翅目の♀は♂より複眼が小さい傾向があるが、本種はどうなのだろうか?

ではまた

2025年4月19日土曜日

黒いハナアブ、改めクロケコヒラタアブ

*******4/26追記とタイトル変更*******
コメントで匿名様よりクロケコヒラタアブでしょう、とご教示いただきました。調べなおしてみると双翅目雑誌「はなあぶ37」にPsilotaケコヒラタアブ属の記事があり、その検索によるとクロケコヒラタアブPsilota nigripilosaのオスの触角第3節の長さは幅の2倍以上になる、との記述があり、交尾器の図も同じに見えました。日本産Psilota属は3種知られており、他の2種のオス触角第3節は2倍以下で個体数も少ないそうです。
**************************

4月6日に見かけた小さなハエ。

ハナアブだった。
とりあえず採集はした。
双翅目の雑誌「はなあぶ」のどこかに、
クロハナアブを制する者はハナアブ界を制する。
みたいなことが書いてあった。
Cheilosia属かな?とか適当に決め打ちして調べてみたけど、ぐるぐる回っているうちに一周回って属すら判らなくなってしまった。。。
模様がないのは苦手である。

英語の検索表をじっくり紐解くと判るかもしれないけど、時間が取れないので以下拡大画像を貼っておしまい。

背面
クロケコヒラタアブ
Psilota nigripilosa
複眼くっ付いてるのでオスですな。

側面
クロケコヒラタアブ
Psilota nigripilosa
意外と毛深い。
体長は約7.5㎜、前翅長は約6㎜。

前翅
クロケコヒラタアブ
Psilota nigripilosa

側面拡大
クロケコヒラタアブ
Psilota nigripilosa
触角第3節が割と長い。触角刺毛は羽毛状ではない。

正面顔
クロケコヒラタアブ
Psilota nigripilosa
複眼も毛だらけ。

小盾板
黒い刺毛と黄色い刺毛が生えてる。

交尾器側面
クロケコヒラタアブ
Psilota nigripilosa

交尾器斜め上から
本種のepandriumは細長く「 〕」鍵カッコ型とのこと。

交尾器腹面


ではまた

2025年4月5日土曜日

ヨコジマオオヒラタアブ

3月最後の日曜日のお散歩コースはようやく春の花が咲きだしたものの、虫的にはいまいち。

昼前には曇ってそのうち雨も降りだした。。

なんてこと。

晴れてる間にビロードツリアブ撮れたからマァヨシとしよう。

この日見たちょっと大きめのハナアブ

ヨコジマオオヒラタアブ
Dideoides latus
今日はヒンヤリしているのでおとなしい。

持ち帰ったので拡大。背面

ヨコジマオオヒラタアブ
Dideoides latus
腹面
ヨコジマオオヒラタアブ
Dideoides latus
たいていのヒラタアブは腹部腹面は模様がないのに本種は模様付き。

♂だったので腹端。

ハナアブの交尾器は収納されずに露出しており、「J」の字型に曲げて仕舞っている。なんでか知らんけど。

正面顔

ヨコジマオオヒラタアブ
Dideoides latus
複眼の個眼がモヤっとしか写らないなぁ?とよく見たら個眼間に微毛がびっしり生えていた。

顔斜め

ヨコジマオオヒラタアブ
Dideoides latus
顔と胸部の側面
ヨコジマオオヒラタアブ
Dideoides latus

ではまた


2025年3月15日土曜日

ノゲシケブカミバエ

今週は手抜きで簡単に。。。
過去画像から今頃の写真。
ノゲシの花にいたハエ。
2014年3月22日
ノゲシケブカミバエ
Ensina sonchi
体長約3㎜。
拡大
ノゲシケブカミバエ♂
Ensina sonchi

ではまた

2024年12月14日土曜日

ヒラタヤドリバエの一種、、、かな?

ネタがないので判らないのから、

2024年12月1日撮影

ヒラタヤドリバエ亜科?
Phasiinae Gen.sp.?
キクの花になんか襟巻しているハエがいた。

ヒラタヤドリバエ亜科にしたのは勘です。

信じないように!

採集したので以下拡大画像。

背面

ヒラタヤドリバエ亜科?
Phasiinae Gen.sp.?

腹面

ヒラタヤドリバエ亜科?
Phasiinae Gen.sp.?
体長は約5㎜。

丸っこくてかわいいハエである。

側面

ヒラタヤドリバエ亜科?
Phasiinae Gen.sp.?
針を刺すついでに空気を吹き込んで観察しやすくしてある。

針穴をあけたときに自作エアーピンセットで空気を吹き込むと膨らんだままになって観察しやすくなる。

私が使っているのは以下の記事にあるテキトーなヤツ。↓

「オスグモの触肢は複雑怪奇・・・コクサグモ」

胸部背面

刺毛は割と少ない感じ。

腹部背面

腹端部に見える突起が気になる。

腹端の拡大

2節からなるようだ。

尾毛か何か?

♂かと思ったが、♀かもしれない。

おまけ、顔。

ヒラタヤドリバエ亜科?
Phasiinae Gen.sp.?

おしまい

ではまた

2024年9月7日土曜日

ニクバエ科の寄生バエ

こないだの日曜日のツイート。 

ふと廻りを見ると、複数のハエが止まっているのに気が付いた。

たぶん寄生するために集まっているのだろう。

営巣期終盤で活動するハチが少なくなって集中してしまうよう。

去年からできたコロニーだけど、2年目ともなると寄生者に見つかってしまうようだ。

去年は気が付かなかっただけかもしれないけど。。

それはさておきこんなハエ。

ヤドリニクバエの一種
Metopia sp.?
ぶれぶれ。

腹部の剛毛の主張がはげしい。

もう一枚。

ヤドリニクバエの一種
Metopia sp.?
頭でっかちのかわいいハエである。
3・4個体いたが、全員キンモウアナバチの巣口を注視していた。

体長は5㎜。

ヤドリニクバエの仲間はハチが獲物を持ち帰ってきた際に素早く獲物に取り付いてウジを産み付けるそうだ。

2個体摘まんで帰って拡大。

背面

側面
ヤドリニクバエの一種
Metopia sp.?
前翅

ヤドリニクバエの一種
Metopia sp.?

インターネッツで論文をテキトーに検索したら、Metopia属の顔面の刺毛配列がよく似ていたので、?付きでMetopia sp.にしておきます。


ではまた

2024年8月31日土曜日

黄色いヤドリバエ

2024/9/7追記

Xツイッターで複数の方からヒラタヤドリバエ(ヒラタハナバエ)亜科Phasiinaeの一種だと思う(要約)、とご教示いただいたのでタイトルから?を取りました。あと、最近の国際昆虫学会議のポスターにPhasia caudataとして紹介された種が色彩が似ているとの情報もいただきました。

ありがたやありがたや。

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8月最後の日曜日。

藪の向こうにハエが一匹。

パッと科が思いつかないので確保。

背面

M1+2脈が湾曲してR4+5脈に合流している。

これTwitterで見たワラジムシヤドリバエ科の特徴では?

と検索してみたが、翅脈以外の特徴がかけ離れているように見える。

おなじくかけ離れているけど、ヤドリバエ科にも似たような翅脈の特徴を持つ者がいる。

Catharosia属とか、Grapogaster属なんかが当てはまるようだ。

ただ、こんな色あいのヤドリバエとか見たことないのでなんもわからん。

判らんままの貼り逃げ記事である。あしからず。

腹面


側面


側面ちょい拡大


下小盾板(矢印)は膨らんでいるようなそうでないような?
膨らんでいると見るならばヤドリバエ科。

前翅


♂だったので交尾器を引き出して斜め下から。

何か進展したら記事書き加えますが、

永久にこのままな予感。。


ではまた

2024年8月3日土曜日

マドヒラタアブだと思うよ。

虫も少ないし、

暑いしで、

どうにも採集欲が湧かない。

でも散歩は行く。

纏わり付くヒトスジシマカをお散歩ネットで掬ってははたいて捨てる、

をしていたら違うのが入っていたので回収した。

ネタが無いので冷蔵庫に入れていたそれを出してみたらハナアブだった。

マドヒラタアブ
Eumerus japonicus
体長(翅端まで)約8mm。

ちいさい。

ネットではたいたときに若干潰れたみたいで後脚がもげていた。

マドヒラタアブの仲間っぽい。

同属に複数種がいるし、♀なので同定に自信は無いが、たぶんマドヒラタアブで合ってると思う。

側面


腹部背面

マドヒラタアブ
Eumerus japonicus
斑紋が若干透けているから「窓」ヒラタアブなのだろうか。

他にもこんなハナアブいると思うけど。

マドヒラタアブ
Eumerus japonicus
触角が橙色で上面のみ縁が黒い。


もげた後脚

腿節下面中央から後方にトゲが二列に並ぶ。

つま先は毛で白っぽい。


ではまた