虫枯れの季節である。
普通種からナントかネタをヒネクリ出すの回。
ツイッターに投稿したヨツスジトラカミキリ↓
ヨツスジトラカミキリがニャンニャンしてた@神戸。 pic.twitter.com/qOOUCKuQ5Z
— Acleris(あくれりす) (@Acleris) August 8, 2021
別の場所でも交尾ペアがいたのでワンペア確保。
せっかくなので交尾器を観察。
♀
ヨツスジトラカミキリ Chlorophorus quinquefasciatus female genitalia |
産卵管が案外長い。
右下の丸いのが貯精嚢。
外敵に食べられないように枯れ木の隙間の奥に産卵するためであろう。
♂交尾器
ヨツスジトラカミキリ Chlorophorus quinquefasciatus male genitalia |
内袋を反転した♂交尾器
ヨツスジトラカミキリ Chlorophorus quinquefasciatus male genitalia |
ヨツスジトラカミキリ Chlorophorus quinquefasciatus male genitalia |
カミキリ交尾器の内袋って単純な膜質と思っていたけど、
本種には何やらいろんな硬化部が見られた。
サメの歯状の刺が基部に1対と糸ノコ状の棘列が4対本。
反転しながら確実に挿入する仕組みのよう。
ただ、オサムシや蛾などで♂と♀で錠と鍵のように袋の形状が複雑になっているわけではないようだ。
でも種類ごとに刺の数や形が違うだろうから、興味のある方は調べてみるのも良いだろう。
ついでに跗節。
ヨツスジトラカミキリ Chlorophorus quinquefasciatus |
左が♂で右が♀。
若干♂の跗節が幅広に見える。
矢印の位置の跗節を拡大。
スケールは0.01mm。さらに拡大。
スケールは0.0025mm。同じスケールで別の場所。
毛の先端は葉片状に拡がって、さらに細かい毛が生えているようだ。
有名になったヤモリの足指と同じように、ファンデルワ-ルス力のくっつきパワーを利用しているのだろうか。
細かいところまで見ていくと、普通種でもタノシイね。
ではまた
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