先々週のツイート
日曜日のお散歩写真@神戸。
— Acleris(あくれりす) (@Acleris) November 3, 2020
モモとかウメの葉がヒメヨコバイで白くなってた。
RTのかもしれんな。
しまった採集してない。 pic.twitter.com/wIqgzV6S20
後で調べたら Singapora shinshana という侵入種らしく、
今年に入ってあちこちの農協の特殊報で注意喚起されていた。
最近のものでは「仮称ウメシロヒメヨコバイ」と和名がつけられていた。
農家の人には学名だけだとめんどくさいだろうしね。
正式な和名ではないから「仮称」つき。
ニジュウヤホシテントウをテントウダマシと呼ぶようなもの。
************************************
2022年9月23日追記
「最近話題となっている病害虫(植物防疫所病害虫情報126)」(リンク先pdfファイル)によると、
「植物防疫75巻11月号」に和名が提唱された模様。
モモヒメヨコバイに落ち着いたようです。
************************************
翌週見たら件のモモはほとんど落葉していたが、
残った葉っぱには10個体ほど残っていたので回収してみた。
まず外観上の特徴は特殊報にも書いてあったおでこの黒点。
Singapora shinshana モモヒメヨコバイ |
ネットで学名を検索すると、↓
という Singapora属を再検討した論文がフリーで読めた。
ここに本種の交尾器が載っていたので確認
♂交尾器
判りにくいので分解もう一枚。各部の名称は忙しくて調べる暇がなかったけど、各部の形状は Singapora shinshana の交尾器図と一致した。
ということで侵入種と確定。
♂背面
Singapora shinshana モモヒメヨコバイ♂ |
よく見るヒメヨコバイと違って、腹部背面に黒い縞があるのが特徴的。
ここら辺の種類はじっくり見たことがないので日本産のヒメヨコバイに似たやつがいるかどうかは判らない。
他に似た種がいるか私は見たことないので判らないが、ウメやモモについているこんな模様のヒメヨコバイは本種とみてよいだろう。
♂腹面
Singapora shinshana モモヒメヨコバイ♂ |
♀背面
Singapora shinshana モモヒメヨコバイ♀ |
♀はおでこの黒点はあるが、他に特徴はなく単色。
♀腹面
Singapora shinshana モモヒメヨコバイ♀ |
♀の産卵管
ではまた
0 件のコメント:
コメントを投稿