2016年8月18日木曜日

シダコバエ科 Teratomyzidae の1種

山の日にシダとかを叩いていたら落ちてきたハエ。

シダコバエの1種 Teratomyza sp. 背面

細長い割に短足であまり飛ばない。
ハエにしてはゆっくり歩く。

シダコバエの1種 Teratomyza sp. 側面

シャーレに入れて実体顕微鏡で見ていると、頭部をキョトキョトと周囲を確認するかのように傾けながら歩いており矢鱈とカワイイ。

以下死体
シダコバエの1種 Teratomyza sp. 側面
触角刺毛は白い

シダコバエの1種 Teratomyza sp. 側面
体長は3mm弱。頭部はほんのり藍色光沢。

シダコバエの1種 Teratomyza sp. 前翅

シダコバエの1種 Teratomyza sp. 頭部


「新訂 原色昆虫大図鑑 第III巻(北隆館、2008)」にある、双翅目の検索表からシダコバエ科に到る特徴を下記に一部抜粋すると、

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口吻は通常
単眼を持つ
触角刺毛はよく発達する
翅のSc脈は不完全、先端に向かって不明瞭になるか、先がR1脈に融合するか、
R1脈との間が一様に骨化するために両脈の境界が判然としない
内傾する額眼縁剛毛を欠く
cua室が部分的にでも閉ざされるか、CuA脈が顕著
第2基室は通常は中室から区分される
翅のM3+4脈はたとえ弱くなっても中室から翅縁に向かってかなり伸長する
鬚剛毛がある
脛節背面の亜末端剛毛はあるか欠く
後単眼剛毛の状態は多様
全脛節は背面に亜末端剛毛を欠く
後単眼剛毛は収斂的か平行、または不明瞭
上前側板はほとんど剛毛を欠く
Cu融合脈は明瞭
翅の臀域や更にしばしば小翅片が退化する
第1基室と中室の末端はほぼ同じレベルで、翅の基部1/3内に位置する
Cu融合脈は長く、M3+4脈にほぼ平行に走り、中室端のレベルを超える
前縁脈はR1脈先端かそのやや先で終わり、M1脈端に達しない
前縁脈末端に1本の長い縁毛を生じる
額眼縁剛毛は1本
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とこんな感じで特徴が合うようだ。

あと、みんなで作る双翅目図鑑   画像一括閲覧ページ にあるヤマトシダコバエと見た目が一緒であるようだ。

ではまた


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