ということでまた腐葉土を篩って持ち帰り。
で、その中から出てきた虫。
オオムクゲカメムシ科の1種 Ceratocombidae gen. sp.
オオがつくけど、体長(翅端まで)は2mmないくらい。
別にムクゲカメムシ科Dipsocoridae というのがあり、前翅楔状部の切れ込みが長く前翅の幅の中央近くに達することで区別できるとのこと。
オオムクゲカメムシ科の前翅楔状部(中央の矢印部)
切れ込みは短い。
複眼に接して単眼がある(左の矢印部)
参考にムクゲカメムシ科の前翅楔状部はこんな↓
ムクゲカメムシ科Dipsocoridae の1種
これはご近所ではなく豊岡市で採ったもの。
なんかこちらの方が大きい。。。
あと、近縁の科にノミカメムシ科Schizopteridae があり、本科の頭部は下を向くため上から中葉の先が見えないとのこと。オオムクゲカメムシ科の頭部は前方を向くのが特徴。
ノミカメムシ科の1種
これもご近所でなく備前市で採ったもの。
頭部は無理やり起こした。
この虫は以前オオムクゲカメムシ科と思って
ツイッターに貼ったら鶉氏に間違いを指摘されたもの。
分類のネタ元は環境アセスメント動物調査手法20(日本環境動物昆虫学会)の
「日本産カメムシ類の絵解き検索」
これらの触角は4節で基部1・2節は短く、3・4節は長い立毛で覆われる。
この触角の特徴は上記の3科を含むムクゲカメムシ下目の特徴だそうだ。
日本原色カメムシ図鑑3巻にはムクゲカメムシ類は載っておらず
検索表でもムクゲカメムシ下目まででその先の検索は割愛されている。
4巻が出たら載せられるのかな?
おまけ
オオムクゲカメムシ科の1種の腹面
腹板の硬化部が分割してるように見える。
へんなの
ではまた
0 件のコメント:
コメントを投稿