お散歩ルートは人の少ないところで落ち葉も溜まりっぱなし。
よく見ると、落ち葉をかき分けて地肌が見えるところがある。
ここら辺ではだいたいシロハラが採餌した跡である。
歩いていると遠くでガッサガッサと大きな音を立てて落ち葉を跳ね飛ばして餌を探しているシロハラをよく見る。
というか、近づくと「キョロロッ」と鳴いて飛んでいく後ろ姿をよく見る。
そこで見た鳥のうんち。
十中八九シロハラの糞。
何も収穫がないのでうんちをケースに入れて持ち帰る。
気まぐれで何を食べたか調べるためである。
鳥インフルがなんじゃかんじゃとうるさいので、アルコールを掛けて
熱湯に溶かし、ついでにハイターも混ぜる。
これでほぼ清潔。。。?
篩にあけて観察。
ほぼ砂。
拡大して見ると、未消化の植物種子とか、矢印にバウムクーヘンのような節足動物のカケラ。
集めて拡大。
ヤスデみたいですな。
糞の中で判り易いものはヤスデ類だけだった。
近所の植生がしょぼいせいか、えらく貧相な食生活である。
ここらで見る断面が円形のヤスデは、、
フジヤスデ属の1種
Anaulaciulus sp.
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分類的には以下の通り。
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倍脚綱(ヤスデ綱)Diplopoda
ヒメヤスデ目 Julida 日本産6科15属
胴節は35個以上、断面は円形で全体円筒状。
♂の第1歩肢は変形し、生殖肢は露出する。
口器の左右の蝶鉸節は中央で接する。
ヒメヤスデ科 Julidae 日本産3属約25種
♂の第1歩肢は鉤状に変形し通常の歩肢より小型。
フジヤスデ属 Anaulaciulus
日本産23種が知られ、ヒメヤスデ目中最も種類の多い属とのこと。
本属の特徴は尾端が尖り、先端がやや上方に跳ねること。
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以下、参考画像。
フジヤスデ属の1種、顔
頭部を外した胴体部前半
第1歩肢が非常に小さいのが判る。
生きている状態で観察するのは困難そう。
尾端
肛門扉は真後ろから見ると、観音開きの扉状。
♂生殖肢
文献でもあったら生殖肢の形で分類できるとおもうけど、
あいにく持ち合わせがない。。。
ではまた
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