ヤブクロシマバエ Minettia longipennis |
「新訂 原色昆虫大図鑑第3巻(北隆館)」にある本種の解説。
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顔の口縁近くの両側に1対の瘤状隆起がある。
触角第3節は幅の約2倍長で触角刺毛は長羽毛状。
胸背には黒色の4縦線がある。
背中剛毛は横溝後方に3対。
正中剛毛は6列生。(←これが良く判らない。)
前翅前縁脈棘毛はR4+5端まで生じない。
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以下標本画像
胸背には灰色の3縦線があるので黒色の4縦線は同義語だろう。
黄色矢印は背中剛毛。
側面
前翅
前翅端部の拡大
矢印は前翅前縁脈棘毛の終点
顔面の瘤はたぶんこれ。
おまけ
♂だったので腹端部拡大
なんか尖ったのが見えている。
ついでに図鑑にあった、シマバエ科 Lauxaniidae の区別点
無弁翅類Acalyptrataeから後の検索キーを羅列
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口吻は通常太く短く、頭長より短い;
触角梗節は通常第3節(第1鞭小節)より短いが、一部でより長い場合はsc-r横脈を欠き、cua室は第2基室より長くはない
単眼を持つ
複眼は眼柄から生じない;
触角基部は広く離れない
触角刺毛はよく発達する
後付節の第1付小節は球形に肥大せず、第2付小節より長い
翅のSc脈は先端近くがほぼ直角に屈曲しない
翅のSc脈は完全で全長を通じてR1脈とは独立して前縁に達する
体肢共に常形で著しく細長くない;
R4+5脈とM1脈はほぼ平行して走るか、先端に向かって相互に離れていく
触角梗節の先端側縁は第3触角節に向かって張り出さない
翅の前縁脈はいかなる切目も持たない
胸部後気門の下縁に細い剛毛を欠く
額嚢溝はM字型にならない;
後腿節は通常著しく肥大しない
全てあるいは一部の脛節は背面に亜末端剛毛を生じる
Cu融合脈は短縮され、翅縁よりはるか手前で終わる;
後単眼剛毛収斂し、交差することもある;
体は決して毛深くない
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ではまた
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