2017年12月2日土曜日

セグロアシナガバチの♂・・・とキアシとの違い

日曜日、寒さに縮こまって死にかけのセグロアシナガバチの♂がいたので
持ち帰って撮影。

背面
セグロアシナガバチ Polistes jokahamae
腹面
セグロアシナガバチ Polistes jokahamae 
体長は約27mm。ここいらで大型のアシナガバチは本種とキアシナガバチの2種なので、色あいでだいたい区別できるけど斑紋にはそれぞれ個体変異があって、あれっ?と思うことがある。
この個体も前伸腹節に黄色い斑紋があって一瞬悩んだ。

セグロの触角先端は扁平になっていない。

他に色彩ではなく、形態的な差異はないか比較してみた。

まずセグロの顔面。
セグロアシナガバチ Polistes jokahamae 
頭盾を区切る線が複眼と離れている。
キアシの顔面
キアシナガバチ Polestes rothneyi
こちらは頭盾が複眼と接している。
キアシナガバチの方がパッと見、ほっそりしてやさしく見えるのはこの違いかな?

次、腹端部。セグロ、斜め下から撮影。
セグロアシナガバチ Polistes jokahamae 
尾節腹板に一対の短い突起がある。
キアシナガバチは、、
キアシナガバチ Polestes rothneyi ♂
突起が長い。同個体を角度を変えて真下から
キアシナガバチ Polestes rothneyi ♂
検索表風に言うなら、

尾節腹板に一対ある突起の長さは突起間の距離の1/2以上・・・キアシナガバチ
尾節腹板に一対ある突起の長さは突起間の距離の1/2以下・・・セグロアシナガバチ

こんな感じかな?

あと交尾器も当然違うだろうけど、同じように成形しないと形が複雑なので比較し難いため、割愛。

ではまた

0 件のコメント:

コメントを投稿