2022年12月10日土曜日

ちいさなハエヒメバチ亜科の一種

ネタが無いのでちょっと前に採ったハチの分類を試みる。

こんなの

2022年11月27日採集
ハエヒメバチ亜科の一種 Orthocentrinae Gen.sp.

体長3mmほど。

コバチ上科かと思っていたが帰って拡大すると、翅脈はヒメバチ科だった。

ちいさい、というだけで同定難易度が上がってしまうが、

ハエヒメバチ亜科の一種とした。


ハエヒメバチ亜科にした根拠は以下

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触角柄節の長さは幅の2.5倍以上ある

触角鞭節は13節以上ある

マーラースペース(大顎基部と複眼の間)は長く、明瞭な眼下溝がある

顔面は膨らみ、頭盾との境界は不明瞭

大顎は細い

後体節第1節は細長くない

中脛節の距は2本

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本亜科はヒメバチ科では最も分類が遅れているグループで日本産は100種近くいるが、ほとんどが未記載か未記録種だそうな。

ということでそれ以上の分類は諦めた。

胸部側面

ハエヒメバチ亜科の一種 Orthocentrinae Gen.sp.


胸部背面、ちょい斜め
撮影技術が小ささに負けている。。


腹部側面

ハエヒメバチ亜科の一種 Orthocentrinae Gen.sp.
矢印がたぶん気門の位置。第1後体節の気門は中央よりやや前。


ハエヒメバチ亜科の一種 Orthocentrinae Gen.sp.
矢印の下が眼下溝。


翅脈

ハエヒメバチ亜科の一種 Orthocentrinae Gen.sp.
矢印の翅脈で囲まれた部分が「鏡胞」

中脛節の距は2本の図。


おまけ 産卵管


ではまた

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