2022年12月3日土曜日

チャマダラカスミカメの一種

今週も不明種を貼っておしまい。

ちょこっと枯れ葉の溜まった枝をビーティングしたら落ちてきたカメムシ。

チャマダラカスミカメの一種 Yamatolygus sp. ♀
腹面
チャマダラカスミカメの一種 Yamatolygus sp. ♀
カメムシ図鑑の2巻では、本属は3種。

このうち、ミナミチャマダラカスミカメ Yamatolygus insulanus は他種より複眼間の幅が狭く、複眼間/頭幅が♂で0.3、♀で0.38以下となるそうな。

この画像でだいたい0.35。

ということはミナミチャマダラカスミカメ、

になるはずだが分布が南西諸島となっているので???

残りの既知種、チャマダラカスミカメ Y.pilosus とヒメチャマダラカスミカメ Y.flavigenis は本州に分布するが、複眼間の幅がもっと広いようだ。

とこんな感じで素人には決定打に欠けるため属止まりで止めざるを得ないという。。

カメムシ図鑑の4巻でも出れば解決するのだろうか。

この種はかなり以前から冬場に限って見かけることが多く、7年前にもツイッターに貼っていた。↓

このツイートに、おぴんぴんおじさん ことピン・セイダイ Nagashima, Seidai 氏より、私も採ってるけど未同定、という返信をいただいている。

この方はカメムシ図鑑の著者のおひとりなので、やっぱり未決定種ということなのだろう。

おまけ
標本箱にいくつかあったので、古い記録はどれくらいかな、と探してみた。

2010年1月31日採集
チャマダラカスミカメの一種 Yamatolygus sp. ♂
ワタクシ的初見は12年前らしい。

ざっと計算して複眼間は0.25くらい。
0.3以下なのでこれも未決定種になっちゃった。

ではまた

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