2024年10月12日土曜日

猫草セットの燕麦にいたコナナガシンクイ

お散歩コースの虫が不調なので、パソコンのハードディスクからテキトーに。。

今年の2月、永らく放置していた猫草の栽培セットを掃除の際に発掘。

妙に粉っぽいので開けてみたらコレ。

穴だらけ。

タバコシバンムシでも湧いたか?と思ったら、また別の虫だった。

コナナガシンクイ
Rhyzopertha dominica
貯穀害虫として有名な方である。

猫草の種子はエン麦である。

開封して一年以上は放置していたのでいつの間にか侵入していたみたい。

米、小麦、トウモロコシなどの穀物種子のほか、穀物粉、豆類、キャッサバなども加害する。

木材にも食入し、そこで越冬する。

成虫の平均寿命は120日、1♀の産卵数は200~400卵。

卵から成虫までの発育期間は30℃で31日。

18~38℃の間で発育が可能。

ということでやや高温を好む虫のようだ。

顔の拡大

コナナガシンクイ
Rhyzopertha dominica

横顔

コナナガシンクイ
Rhyzopertha dominica

ぱっと見キクイムシ科(じゃなくて今はゾウムシ科キクイムシ亜科か、)にも似ているが、キクイムシ系は触角先端が球状なので区別は簡単。

幼虫

コナナガシンクイ
Rhyzopertha dominica

脚があるので、脚のないゾウムシやキクイムシとは区別できる。

胸部が太く腹部が相対的に細いので、「勾玉」型の形状である。

よく似たシバンムシ類の幼虫は胸部と腹部が同じ太さで「C」型なのでなんとなく区別できると思う。

あとシバンムシ類の幼虫頭部は着色しているが、こちらは淡色である。

幼虫頭部の透過光像

コナナガシンクイ
Rhyzopertha dominica

硬そうな大顎。

大工道具のノミみたい。


ではまた

2024年10月5日土曜日

ハゲハゲ小蛾

谷筋の湿ったシダの上、

2024年9月29日
差し渡し5mmちょいの小さな蛾がいた。

鱗粉がはげてベージュ色になっている。

クロスジチビコケガかウスクロスジチビコケガっぽいが?

持ち帰って冷蔵庫に入れたままにしていたのを実体顕微鏡で確認。

腹端部

クロスジチビコケガ
Stictane rectilinea
図鑑によると、ウスクロスジチビコケガはバルバの後縁(矢印の位置)に2本の刺状突起があるそうで、クロスジチビコケガにはないとある。

なのでクロスジチビコケガだと思う。

今週は暇がなくてやっつけ記事になってしまった。


ではまた