先週に引き続き、口の長いヒメガガンボの巻。
日曜日の成果が今ひとつの我がお散歩コース。
こちらは平日水曜日の我が家の洗面台。
排水口にいたヒメガガンボ。
朝の忙しいときにもー!
とか言いながらフィルムケースに救出。
会社の実体顕微鏡で見ておっ?となって、、、
標本になっていただいた。
南無南無
こんなやつ
クチボソヒメガガンボの一種 Geranomyia gifuensis |
口のとこ、斜め下から。
クチボソヒメガガンボの一種 Geranomyia gifuensis |
図鑑によるとそこから伸びているのは「唇弁(labella)」とのこと。
クチナガとかクチボソとかややこしや。
どーでもいいけど、複眼はほぼ「目ん玉つながりのおまわりさん」状態である。
頭部を上から
クチボソヒメガガンボの一種 Geranomyia gifuensis |
触角鞭節が12節で、
唇弁(labella)がクチバシ状に伸びるのは、
クチボソヒメガガンボ属Geranomyia であるそうだ。
で検索すると、ハエの掲示板で本州の無紋のGeranomyiaはgifuensisのみです、などとあって、ほほうと思ったが10年以上前のスレッドなのでも少しググると、
「Two new species of the genus Geranomyia from Japan, with notes on the Japanese species 2020,Kato & Kato」
という重要文献が閲覧可能だった。
ので、ダウンロードして英語を斜め読みしてみた。
オスの交尾器さえあれば、確実に同定可能な感じだった。
こっちはメス。。。。
本州の翅が無紋の種類が複数に増えていたので例によって sp. かぁ、と思ったけど、翅脈図もあるのでそっちで何とかならんか?と以下の図を作成。
クチボソヒメガガンボの一種 Geranomyia gifuensis |
久しぶりに翅脈記号入れたら、1時間くらいかかってしまった。
R3 とかR4+5 あたりはちょっとあやふや。。
じっくり見たら、M脈基幹(M)の分岐部(赤矢印)と m-cu 横脈の位置関係に差があるようだった。
無紋の種のうち、m-cu 横脈が分岐部の外側につながるのは G. gifuensis だけのようである。
個体変異の範疇だったらアウトだけれど、とりあえず G. gifuensis にしておくこととする。
和名がないのが残念。
ではまた
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