2025年5月31日土曜日

何者? ムラサキケマンの虫こぶ

名前の判る未紹介の虫がなんもおらん。

ので、判らない物体を貼って今週はおしまい。

2025年5月11日

ケマンハバチの幼虫に丸裸にされたムラサキケマン。

茎だけになった中に変に膨らんだ実がひとつ。

虫こぶ化してますな。

毎年見掛けるけども、タマバエとかなら名前判るわけないしぃ、

と見過ごしていたけど、

今年はちょっと中を覗いてみた。

ウジがうじうじしていた。

隅っこに無事な種子が1個。

虫こぶ部分は種子ができずに、莢の内側が海綿状に発達してそれを食べて成長しているようだ。

ウジは頭蓋がなく、咽頭骨格が透けて見える、後方気門が一対ある、

ので、糸角亜目のタマバエじゃなさそう。

ということは短角亜目のミバエ科だろうか。

実だし。

砂を入れた管ビンに入れて置いたら囲蛹にはなった感じ。


無事に羽化したら続き書きます。

ではまた

2025年5月24日土曜日

クロスジヒゲナガカメムシ

 今週は採った虫拡大するだけ。

2週間ほど前からちらりほらりと見た虫。

背面

クロスジヒゲナガカメムシ
Pachygrontha similis
ヒゲナガカメムシ科に属する。
画像は♂。♀は♂ほど触角は長くなかった気がする。
前脚腿節がまっちょ。

腹面

クロスジヒゲナガカメムシ
Pachygrontha similis

頭部と前胸の辺り

クロスジヒゲナガカメムシ
Pachygrontha similis

横向き

クロスジヒゲナガカメムシ
Pachygrontha similis
頭部と腹面は短い金髪に覆われる。

前脚腿節にフォーカス

クロスジヒゲナガカメムシ
Pachygrontha similis
まっちょ。

肉食しそうな感じだけど、イネ科の穂に集まって吸汁する。


クロスジヒゲナガカメムシ
Pachygrontha similis

図鑑には革質部に黒いスジがある、とあるが膜質部にも黒い縞がある。


臭腺の辺り

クロスジヒゲナガカメムシ
Pachygrontha similis
矢印の唇状のが臭腺、廻りに艶消しの部分があって「蒸発域」と呼ばれるが本種では蒸発域が広くない。

おまけ

♂交尾器


ではまた

2025年5月17日土曜日

ウンモンオオシロヒメシャクの卵

日曜日に見かけた蛾。

ウンモンオオシロヒメシャク
Somatina indicataria
難同定種の巣窟であるヒメシャク亜科にあって比較的判りやすい種類。

この個体は中室の眼状紋の発達が弱い。

なんか弱弱しいのでフィルムケースに取り込んで持ち帰り。

翌日ケースを見ると産卵していた。

ウンモンオオシロヒメシャクの卵
Somatina indicataria
長径約0.5㎜。数は少なく10個ほど。

ちょっと変な形をしている。

模様はなんかモンシロチョウっぽい感じ。

生みたてはきれいなレモン色。

図鑑を見るとスイカズラを食すとある。

スイカズラは庭に植えてあるので、孵化したら飼ってみようかと思っていたが、4・5日で萎びてしまった。

未交尾個体だったのかも?


ではまた

2025年5月10日土曜日

シバカワコガシラアブの正面顔

見た虫貼るだけ回。

今季初見は先々週だった。

この日曜日にも見かけたので拉致ってきた。

シバカワコガシラアブ
Nipponocyrtus shibakawae
けもけもしたハエである。

胸部は緑寄り、腹部は赤紫寄りの光沢がある。

腹面

シバカワコガシラアブ
Nipponocyrtus shibakawae
前翅
シバカワコガシラアブ
Nipponocyrtus shibakawae
割りと細い。

シバカワコガシラアブ
Nipponocyrtus shibakawae
ほぼ複眼。

脳ミソあるのだろうか?

触角が頭の上部についているのが本属の特徴らしい。

おまけ

♂交尾器側面


♂交尾器斜め下から

双翅目の♀は♂より複眼が小さい傾向があるが、本種はどうなのだろうか?

ではまた

2025年5月3日土曜日

ヒラタハナムグリの♂交尾器

日曜日のお散歩コースのブロック塀。

日陰側にいた小豆粒大の虫。

ゴールデンウイーク頃に花の上でとてもよく見る虫である。

じっくり見たことないなぁ、と思って持ち帰り。

背面

ヒラタハナムグリ
Nipponovalgus angusticollis

腹部側面にちいさなツノが生えている。

知らんかった。

腹面

ヒラタハナムグリ
Nipponovalgus angusticollis

後翅には模様があった。

拡大

ヒラタハナムグリ
Nipponovalgus angusticollis

意外と味わい深い印刻がある。

♂だったのでおまけの交尾器

背面

ヒラタハナムグリ
Nipponovalgus angusticollis
Male genitalia

側面

ヒラタハナムグリ
Nipponovalgus angusticollis
Male genitalia

腹面

ヒラタハナムグリ
Nipponovalgus angusticollis
Male genitalia

大きな骨片が透けて見えるので内袋を引き出そうと思ったが途中でくじけてしまった。

内部の骨片を引き出したところを斜めから

ヒラタハナムグリ
Nipponovalgus angusticollis
Male genitalia


ではまた