2017年5月13日土曜日

ヒロオビヒメハマキ幼虫の棲み家

4月中旬頃見かけたコナラの枝先。
新梢が膨れて虫こぶ状になっていた。

多くの虫こぶはタマバエとかアブラムシ、タマバチなど
私的には分類できない種類ばっかりなので、
いつもはスルーしているのだけれど、
よく見ると付け根の方から何か出でいるので持ち帰ってみた。
どうも糞を出しているようである。
普段見掛ける虫こぶではこんなことはない。
少なくとも双翅目・半翅目・膜翅目の虫こぶでは糞は出ない(私は見たことない)。

ひとつ中を覗いてみる。
いもむしがいた。鱗翅目である。

拡大すると前胸のL刺毛は3本。
メイガ類の前胸L刺毛は2本なので、それ以外の小蛾類である。

前胸L刺毛の位置は気門の前の青丸印の辺り。

切り取った虫こぶは1週間もしないうちに枯れてしまい幼虫が外に這い出して
うろうろしていたので、葉っぱを入れてやると。。。
切り込みを入れて繭を作ってしまった。

野外でもそうなのかゴールデンウイークにうろうろして
コナラ新梢の虫こぶ周辺を捜したが虫こぶは枯れておらず見つからなかった。
自然状態ではまだ先なのかもしれない。

そうこうしてるうちに、おしゃれな蛾が今週羽化。
ヒロオビヒメハマキ Epinotia bicolor
ヒロオビヒメハマキってこんなことするんだ~って図鑑を見ると
コナラ、アラカシ、ウバメガシ、クヌギの新梢に虫こぶをつくる、と
ちゃんと書いてあった。。。
発表されたのが2011年なので、マァ割りと最近のことである。

おまけ
羽化後の蛹。繭から半分飛びだしている。

これは腹部にあるトゲを利用して、うにうにしながら出てくる。
勢い余って落ちないように腹端にはカギ針状の刺毛で安全確保。

ヒメハマキの仲間は虫こぶを作る種類がいくつかあり、
拙ブログでも2種ほど紹介している。
虫こぶを作るいもむし
シソの虫こぶ・・・・・・コクロヒメハマキ

ではまた

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