2018年9月1日土曜日

カマキリみたいな後ろ脚・・・フタトゲマルズヒメバチ

カマキリと言うか、セミ幼虫の脚と言うか、
そんな感じのヒメバチがいた。
暑くて適当な虫がいない中、ふよんふよん飛んでは止まっていた。
こちらも暑くてダレているのでスマホで撮って採集。
展翅して6日、ひとまず撮影。
体長は11mmほど。
しっぽ(産卵管)は体長以上に長い。

黒一色のヒメバチなんぞ採っても同定できひんやん、と思っていたけど、
産卵管の長いのと後脚腿節にトゲが生えているので、
図鑑やらネットの画像などを漁って、どうやら
マルズヒメバチ亜科 Xoridinae Odontocolon 属らしい、
と言うところまで絞ることができた。
本属はネットのリストを見ると、日本産は4種ほど記録があるらしいが
どれとも一致しないので、ま~た未記載種か~
と諦めかけたところで、最近の文献を検索すると
「日本昆虫分類学会会報 JAPANESE JOURNAL OF SYSTEMATIC ENTOMOLOGY Vol.23.No.2」に本属の新種記載があるじゃないの。
読んでみると、本属が新たに2種記載されているうちの1種に一致。
Odontocolon bidentatum Watanabe,2017 
でありました。和名はなし。
2021年12月4日追記
和名付いてました。
フタトゲマルズヒメバチ


以下各部の画像。
側面
フタトゲマルズヒメバチ
Odontocolon bidentatum Watanabe,2017

フタトゲマルズヒメバチ

丸顔だけど、ヒメバチなんてみんなこんなもんだと思うけど、、

頭部、胸部側面
フタトゲマルズヒメバチ

胸部背面
フタトゲマルズヒメバチ

前伸腹節拡大
フタトゲマルズヒメバチ
よく見る亀甲模様ではないけど、後方にツノが1対。

後脚腿節
本種の特徴は大きなトゲの後方に鋸歯が並ぶこと。

記載文が英語なので流し読みしかしていないけど
図は一致してるので間違っていないと思う。

ではまた

0 件のコメント:

コメントを投稿