谷筋にある地衣の生えた樹皮にあった米粒を一回り大きくした位の繭。
二つあったのでナイフで樹皮ごと削ってフィルムケースに入れて持ち帰った。
翌日。ケース内に蛹が転がっていた。
繭から転げ落ちたみたい。
もうひとつの方は、、、
ちゃんと収まっているけど、まだ幼虫である。
それも夕方見たら蛹化していた。
どうやらどちらも前蛹で採集してきた模様。
これらは2個体とも1週間後の月曜日に羽化した。
シロオビクロコケガ Siccia minuta ♀ |
前翅長5mmのおチビさん。
繭の中の幼虫の模様から、現地の繭の近くにいた幼虫が本種だと判明。
これ↓
シロオビクロコケガ Siccia minuta 終齢幼虫 |
繭の中の幼虫脱皮殻を観察。
頭部
上唇(矢印)の切れ込みは浅い。
平面の地衣を食べるので、葉っぱを食べる幼虫のガイドの役割はいらないからかな?
腹脚の鉤爪
ヒトリガ科の腹脚鈎爪は異規的縦帯なのだけど、本種は小さいせいか
その特徴は微妙。
異規的縦帯については旧ブログの記事を参照。
背中のD刺毛の拡大
ギザギザはあるけど先端は尖っていない。
KOH水溶液でふやかしたせいか、先端の膜質部が膨らんでいる。
何か分泌しそうな雰囲気。
一目盛は0.025mmなので約1mmの毛である。
ではまた
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