羽が落ちていた。
猛禽の食事後みたい。
被疑者はアオバトと思う。
たまに尺八みたいな鳴き声は聞くことがあるが、姿は見たことない。
なんでも拾っちゃう系のオジさんなので、少し持ち帰る。
拡大
!!!
ダニついてた。
プレパラートにしてみると♂♀揃っていた。
まず♀
Psittophagus sp.? |
属名で調べなおすと、ナミウモウダニ科に属するようだ。
ciniiで検索かけても何も引っかからない。。。
ただ、ナミウモウダニ科は日本産は1種あり、
トキウモウダニが野生絶滅で記録されている。
さてアオバトのウモウダニを、もちょい拡大
①;触肢 Palps
②;鋏角 Chelicera カニのハサミ状だけど縦向きなのでこの角度では見えない。
③;生殖弁(産卵口)無気門類は通常前方に向かって卵が押し出されてくる。
無気門類はコナダニ亜目と同義。分類名なんかは例えばココ↓
「日本分類学会連合のダニ目のページ」とか参照。
後体部拡大
杯状に見えるのが、体内にある「受精嚢 Spermatheca」。
この画像では見えないけど、細い管が伸びて肛門の脇あたりに交尾口がある。
コナダニ亜目はササラダニと違って交尾をする。
(ササラダニの生殖方法は変わってるけど、割愛)
コナダニ亜目は♀の上後方に♂が反対方向に向いて乗っかり、
生殖器を反転して交尾する。
♂はこんなの。
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④;生殖器 Genitor organ 横から見ると下向きの鈎針状で、交尾の際は後ろ向きに起き上がる感じで交尾するのだと思う。
⑤;肛吸盤 Anal sucker この場合は交尾のときに♀の背中に貼り付くためのもの。
他のコナダニではヒポプスhypopusのときに他の昆虫に便乗するときに使うみたい。
本種はそうでもないが、種類によっては♂の第3脚や第4脚が肥大している。
「Analgidae」(ウモウダニ科)とかで画像検索かけるといろいろ見れてオモシロい。
遠縁のホコリダニ科にもこんな♂がいて最終脱皮前の♀の若虫をブッとい第4脚で抱えて歩きまわっているのをみる。
交尾相手を予約して離さないとかダニの世界は必死である。
たぶん脚の太いウモウダニ類も同じことをしているのだと思う。
ではまた
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