たまたま目に留まったウジ虫を持ち帰ってみた。
谷筋の斜面の道端で、うにうにしていた。
ガガンボ科辺りの訳わからんヤツだと高をくくっていたら、幼虫では初見のシギアブ科だった。
日本産土壌動物 第二版の検索からシギアブ科の特徴を抜粋。
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胸部腹面に胸骨はない
頭部は多少なりとも硬化し、胸部内に引き込むことができる
後方気門は腹部末端にある
1対の後方気門はその直径の倍以上離れる
頭部後半部が後頭棒になっていない
前胸に気門がある
腹部末端は側方から見てV字形に切れ込んでいる
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シギアブ科?あたり?ということで、学名の
「Rhagionidae larvae」で画像検索かけてみたら
BugGuide.Netのサイトでそっくりな幼虫が Rhagio属として紹介されていたので、シギアブ科なのは間違いなさそうだ。
持ち帰った動き回るウジ虫幼虫を、TG-5にフラッシュディフューザーをつけてバシャバシャめくら撮り。
全体
シギアブの1種 Rhagionidae 幼虫 |
シギアブの1種 Rhagionidae 幼虫 |
シギアブの1種 Rhagionidae 幼虫 |
前方気門の位置はここ
シギアブの1種 Rhagionidae 幼虫 |
シギアブの1種 Rhagionidae 幼虫 |
最後にお尻
シギアブの1種 Rhagionidae 幼虫 |
おしりもパカパカ開閉するので中々写せない。
見てたら子供の頃に遊んだパクパク折り紙を思い出した。
この幼虫、初見といっても過去腐葉土いじっているときに何回か見たことある。
ヤマトシギアブっぽい成虫は初夏の頃にたくさん見るから、幼虫もそれなりにたくさんいるだろうから普通に見かけるはずである。
今まではガガンボ辺りの幼虫、とふわっと認識してただけなので、ちゃんと調べないとアカンね。
画像の幼虫は20mm以上あるのでヤマトシギアブ辺りの大型種だと思う。
ヤマトシギアブを含む Rhagio 属は昆虫捕食性で、他の属は朽木食やデトリタス食、コケ食のものまでいるそうな。
中にはジャゴケに葉潜りするジャゴケシトネアブ Litoleptis japonica というのもいるそうな。
近所におらんかな?
ではまた
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