2020年5月9日土曜日

たんこぶ付きの蛹・・・ゴマフシロハビロキバガ

連休中の間に飼育ケースで羽化していた小蛾。
ゴマフシロハビロキバガ Scythropiodes leucostola
他のいもむしの餌用にちぎった庭のクヌギ、
その葉っぱに幼虫がくっついていたようで、
ふと気付くと綴られた葉っぱがあり、存在を知った。

庭のクヌギにはミダレカクモンハマキがよくいるのでそれかな?
とか思っていたら、1個体だけ違ったという。。。
幼虫写真撮ってない。。

ヒゲナガキバガ科 Lecithoceridae のハビロキバガ亜科 Oditinae に属する。

幼虫は広食性で各種広葉樹の他、マツ科のモミやセリ科のノダケ、シダ類についていた記録もあるそうだ。
他にはコナラのナラメリンゴタマバチの虫こぶに穿孔し、中身を食していたのまで観察されている。

所属が移動したため、和名が上記に変更されているが、
古い図鑑ではヒロバキバガ科の「ゴマフシロキバガ」になっている。

ところで、
ハビロキバガ亜科の知られている蛹の前胸には
すべてこんなへんてこな突起がある。

羽化後の蛹殻
矢印のところ。


羽化前の蛹
ゴマフシロハビロキバガ Scythropiodes leucostola
あと、第4腹節以下が可動で縁が鋭く食い切りニッパみたいになっている。
大きな外敵には役に立たないだろうけど、ダニとかだったら十分撃退可能だと思う。
足とか挟まれたら大泣きで逃げ出すレベルだと思う。

他のハビロキバガ亜科では例えば、
「みんなで作る日本産蛾類図鑑」のサイトにある
フタクロボシキバガ(これは旧名、現在はフタクロボシハビロキバガ)では
たんこぶがもっと発達しており、ほぼカリフラワーである。
この蛹の画像はその昔、私が投稿したヤツ。


ではまた

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