5月中旬なのに近畿も梅雨入りとか何ですか?
長靴履いて傘さして通常営業のお散歩へ。
雨の合間にフラフラと飛んでいたのをネットイン。
ちいさいコツチバチかな?とか思ったが、
帰ってみたら大きなアリガタバチ科Bethylidaeだった。
背面
ムカシアリガタバチ Acrepyris japonicus ♂ |
腹面
ムカシアリガタバチ Acrepyris japonicus ♂ |
側面
「日本産有剣ハチ類図鑑(2016,東海大学出版部)」で検索した結果、
ムカシアリガタバチ Acrepyris japonicus に落ち着いた、
ムカシアリガタバチ亜科 Pristocerinae の
ムカシアリガタバチ属 Acrepyris に属す。
検索表より特徴を抜粋。
*******************************
ムカシアリガタバチ亜科 Pristocerinae
前伸腹節後縁両側に突起はない
腹部第2節はとくに発達せず、第3節以降の長さの和より短い
♂の後胸は大きく、中胸と前伸腹節は背面中央部でも後胸で隔てられる
ムカシアリガタバチ属 Acrepyris
腹部第2背板は単純で小孔や凹みはない
触角は13節で、各鞭節の長さは幅の2倍以上
複眼は毛を欠くかまばら
単眼は頭部後縁から離れる
前翅に後縁紋脈がある
前伸腹節背板に複数の隆起線や皺を持つ
♂の挿入器は細長く3つの部分から構成される
大顎の基部の歯は強く、弧を描いて先端が頭盾に向く
頭盾前縁は突出せずほぼ直線的で触角挿入口付近は凹む
ムカシアリガタバチ Acrepyris japonicus
前伸腹節背面は全体に皺状の彫刻がある
前胸背板は上から見た台形に近く肩部は角張る
大顎の歯は4個
頭盾前縁は弱く凹む
交尾鈎先端に葉状突起が2個ある
***********************************
各部の拡大、胸部
他のアリガタバチでは背面中央で後胸背板が狭くなり、小盾板と前伸腹節がくっついている。翅
図鑑の解説から書き込んでみた。アリガタバチにしては翅脈がよく残っている。
ここら辺が祖先的でムカシがつくのかなぁ?
アリガタバチ科の後翅には閉じた部屋がないのが特徴の一つ。
正面斜め前から顔の拡大
大顎に歯が4つあって、手前の1個が大きくてカッチョいい。交尾器を引っ張り出したら3つに分かれたの図。
本種の♀は無翅で体色も褐色で全然違う形をしてるそうだが、採集例が少なくツルグレンで見つかることが多いらしい。
コメツキムシの幼虫に寄生するそうだ。
たまに持ち帰る腐葉土で見つからないかなぁ?
ではまた
0 件のコメント:
コメントを投稿