2021年5月1日土曜日

生まれた時から模様付き・・・ハラゲチビエダシャクの幼虫

 ちょっと前3月のツイート

現地ツイートでボケをかまして訂正したわけであるが、、、

持ち帰って確認した後、生かしておいたら産卵した。

2020年3月9日


フィルムケースに0.5mmのビットで通気口を開けてあるのだが、わざわざその穴に産み付けていた。

拡大

てっぺんに行くに従い、彫刻が深くなっている。
今まで見たシャクガの中で1番彫刻が複雑である。


2020年3月15日

日にちが経つと、美味しそうな色に変わっていく。

2020年3月22日、孵化確認。

ハラゲチビエダシャク Satoblephara parvularia
First inster larva

1齢幼虫なのに縞模様がある。頭部も黒くない。

2020年3月29日、2齢幼虫

2齢になって少し経った子。
1度に産卵せずに数日かけてバラバラと産んだので、孵化日もバラバラ、成長度合いもバラバラである。

2020年4月2日

もうどれが何齢か判らない。

第1腹節後縁に一対の白色横線が目立つ。

2020年4月3日
白線はそのままなので大きくなると目立たなくなる。腹背のハの字模様が目立つ。

2020年4月6日、終齢幼虫
ハラゲチビエダシャク Satoblephara parvularia
Last inster larva

中齢からだけど、胸部の模様と頭部の模様は連続している。

後胸部が太ましい。

腹部第5・6節腹面に赤い斑点。
お洒落である。

2020年4月9日 蛹化第1陣。

ハラゲチビエダシャク Satoblephara parvularia
Pupa

蛹の腹部側面第4節と5節の間にトラバサミ構造がある。
エダシャク亜科の蛹に時々見られる構造である。
以前ヤマトエダシャクの蛹でも見た。↓

過去記事「ヤマトエダシャク蛹のトラバサミ構造」

2020年4月19日 羽化第1号



羽化した♂の腹部拡大。

♂の腹部を見て初めてハラゲの意味を知るなど。
腹毛なのね。
♀にはこんな黒い毛束はない。
毛深い方がモテるのか?

普通に考えて交尾の際に「なだめ物質」を放散させるための毛束だろう。
ようするに、「ボクは同種の♂だから逃げなくても大丈夫だよ~」と♀に認識させるためにあるのだと思う。

ついでに♂交尾器側面

ハラゲチビエダシャク Satoblephara parvularia
Male genitalia

バルバを開いて正面から。
ハラゲチビエダシャク Satoblephara parvularia
Male genitalia

おまけ
産卵した♀の交尾器
ハラゲチビエダシャク Satoblephara parvularia
Female genitalia

交尾囊がちぎれちゃった。。
矢印はシグヌム(signum)

トゲに見えるが、方向を変えると
ハラゲチビエダシャク Satoblephara parvularia
corpus bursae
舌みたいな形である。

ではまた

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