2021年7月10日土曜日

ナラ枯れについてくるもの

お散歩コースのナラ枯れは、最近では常緑カシ類にも拡がっている。

アラカシやウバメガシも穴だらけ。

でもコナラのようにドンドコ枯れたりはしない感じ。

将来的には判らないのでボチボチ観察する所存。

今のところ、アラカシが数本枯れたのは確認している。


さて、梅雨時の暗い林を歩いていると、

粉を吹いたウバメガシの幹を変な虫が歩いていた。

ヘタレなので生態写真は採らずにすぐ確保。

図鑑でしか見たことがないワタクシ的初見の虫。

ルイスホソカタムシ
Gempylodes ornamentalis

腹面


前胸の関節の自由度が高い。

前胸の中央に深い陥入孔がある。なにゆえ?

頭部腹面

変な顔。

現在の所属はアトコブゴミムシダマシ科 Zopheridae のようだ。

キクイムシ類の捕食者だそうで、以前は珍品だったが最近はナラ枯れ林で増えているらしい。

基本、夜行性らしいが雨が降りそうな暗い空だったせいか、昼間でもうろついてたのかも知れない。


こんなのもいた。ナラ枯れのコナラにいた。

ニッポンツノヤセバチ
Parastephanellus matsumotoi

ひょろいのに後脚だけがモリモリしている。1枚撮ってすぐ確保。

ツノヤセバチ科 Stephanidae という小さなグループに属する。

こちらは捕食者ではなく寄生者。

やはりキクイムシ類につくそうだ。

側面

ニッポンツノヤセバチ Parastephanellus matsumotoi
後脚基節がやたらと長い。

産卵管を入れて撮ると小さくなってディティールが。。

胸部背面

印刻があまり見ないパターン。

カッコよし。


頭部・胸部側面

おでこのトゲがツノヤセバチ科の特徴。

後翅の翅脈は1本だけ

腹端

背板先端は二叉状。産卵管のガイド的なヤツ?

前胸背板も二叉状。


頭部背面

何とも言い難い顔。

顔、前から

ほっぺたぷっくり三角おむすび顔。

たぶん筋肉が詰まってるんだと思う。

大顎もどことなく変な形。やっとこ型?

産卵管の先端

他にもナラ枯れが目立ちだして見るようになった虫に、キマダラヒロクチバエとマルマダラヒロクチバエがいるんだけど、関係しているかは不明。

ナラ枯れの幹に集まっていたりするので絶対何か関係していると思うんだけど、誰か調べたりしないかな?

かな?


ではまた

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