2021年7月3日土曜日

マダラホソトガリヒメバチ

先々週見たハチ。

2021年6月20日
マダラホソトガリヒメバチNematopodius oblongus

触角と後脚付節の先が白く、ピコピコ目立つ。

写真撮って名前が判らないのも何なので採集。

いつものヒメバチサイトでぱらぱら絵合わせ。

で、

マダラホソトガリヒメバチにそっくりなので、念のため同属に何種いるか「日本産ヒメバチ目録 Check list of Japanese Ichneumonidae」で確認。

上記のサイトは移行中とのことで移行先は愛媛大の中みたい。

コチラ↓(タイトルはいっしょ)

http://web.agr.ehime-u.ac.jp/~entomology/mokuroku/index.html

で、同属は何種かいた。

マダラホソトガリヒメバチNematopodius oblongus とか

ニセマダラホソトガリヒメバチNematopodius flavoguttatus

この2種については国会図書館デジタルコレクションで「Notes on Nematopodius」で検索したら昆蟲(東京昆虫学会)の雑誌に検索があった。

記事のタイトルは「NOTES ON NEMATOPODIUS (NEMATOPODIUS) FLAVOGUTTATUS UCHIDA, WITH DESCRIPTION OF A NEW SPECIES FROM JAPAN (Hymenoptera : Ichneumonidae)」

英文なので斜め読みして、どうもニセじゃない方だと結論付ける。

本属には3種いてもう1種クシゲマチホソトガリヒメバチというのがいるが画像は見当たらないし、分布が奄美大島なので除外した。

以下、採集したマダラホソトガリヒメバチの拡大画像。

背面

マダラホソトガリヒメバチNematopodius oblongus


腹面

マダラホソトガリヒメバチNematopodius oblongus


小さな鏡胞があるように見えて、ない。外側が開いている。


胸部背面

前伸腹節の印刻は「人」


胸部側面

Epicnemial carinaが上まで伸びているかいないかが違うとかなんとか。

ニセでは複眼後方の白斑がつながっていたり、胸部側面の白斑も大きいようだ。




産卵管



この属はジガバチモドキ類に寄生するそうだ。

ではまた 

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