こないだのお散歩で塀に引っかかっていた小枝。
季節柄、晩秋のトガリバの何かと思った。
見ようによってはヒメハマキとかの小蛾類にも見える。
初心者泣かせっぽい蛾である。
ヤガ科のホソヤガ亜科 Stictopterinaeに属する。
亜科名は棒状の翅、みたいな意味だろうか。
出現期は7~10月とされているのでイレギュラーな発生のよう。
日本に記録のあるホソヤガ亜科は9種。
でもヤマトホソヤガ以外は偶産種とされている。
幼虫の食樹はクヌギやコナラでごく普通の木だけれど、個体数は少なく見ることは少ない。
図鑑を見ると模様には個体変異があって中胸背板が真っ白な個体がいるようだ。
矢印は途中まで反転したベシカ(vesica:挿入器内部の膜質部)にみられたコルヌツス(cornutus:刺状突起)
おそらく交尾の際になだめ物質を放散させるための器官。
ではまた
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