2022年11月12日土曜日

ネグロミノガ

日曜日のお散歩起点の八幡さんに着いて早々に見つけた。
ネグロミノガ Acanthopsyche nigraplaga
本種の成虫は初めて見た。
羽化したてっぽいのに翅の鱗粉が剥げている、
のではなく、もともとこういう蛾。

10秒後。
ネグロミノガ Acanthopsyche nigraplaga
蛾尿を排出した。蛹便ともいう。
蛹時代の老廃物を、翅を伸ばした後に排出する。
水に不溶の尿酸を含んでいるので白く濁っている。

ミノガの仲間は口吻が退化しているので、
これがおそらく最後のうんちである。

蓑と蛹殻。
本種の蓑は細長く、イネ科など丸い茎を齧り取って蓑にくっつけるのが特徴とのこと。

蛹殻
ネグロミノガ Acanthopsyche nigraplaga
スズメガとかの蛹と違って、口吻が目立たない(か無い)。

♂成虫の翅
ネグロミノガ Acanthopsyche nigraplaga
拡大してみると、透明に見える部分にも細くなった毛状の鱗粉が生えていた。
基部の黒い部分は普通の鱗粉だった。

触角は羽毛状。
♀は蓑の中で蛹化してそのまま羽化するが、羽も脚もない蛆虫状で蓑から出ない。
そんな引きこもりの♀を探すために、触角が発達してるのだろう。
♀も頭を下にして羽化するので、腹端は蓑の奥。
♂は腹部を長く伸ばして交尾するらしい。


ではまた

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